二科展の絵画部門で内閣総理大臣賞を受賞した 深見 まさ子さん 大井町金子在住
絵画の旅を見守りながら
○…第104回「二科展」で作品「悠久へのプロローグ2019」で絵画部門最高賞となる内閣総理大臣賞を受賞。「とてもうれしい。真摯に受け止め、今後も挑戦する気持ちを忘れずに前に向っていきたい」と喜びを噛みしめ、決意を新たにした。
○…南足柄市で生まれ育った絵が大好きな少女は岡本中に在学時「絵画を学べる大学に行きたい」という目標を持つ。西湘高校経て、女子美術大学へ進学。ここで造形学を学び卒業後はヨーロッパ8カ国を巡った後にデザイナーの仕事に就くと、新聞広告や雑誌のレイアウトなどを担当した。その後、画家として活動すると共に、美術科の非常勤講師として母校の岡本中をはじめ、三保中や中井中などでも勤務。今年4月からは足柄台中で教壇に立っている。「生徒から『先生の授業は楽しい』って言ってもらえることが活力。美術は生きる力を養い、何かを感じて表現するもの。私の授業を通して生徒たちが生きる力を養えれば」と微笑む。
○…絵を描くために自宅で花を栽培。作品のほとんどは自宅のアトリエで描き、家族の協力も得ながら作品に魂を込めていく。受賞作の「悠久へのプロローグ」シリーズは昨年からスタート。「表現しきれなかった」と昨年の作品をデフォルメしたものに仕上げた。
○…「これから作品が一人で歩んでくれれば」と願い、受賞作は来年3月まで全国各地を巡る。「見てくださる方々に自由に感じてもらえたら」。来年2月には「本物を見せてあげたい」という思いを込め、大井町生涯学習センターで展示会を企画している。「私自身もとても楽しみ。次世代を担う子どもたちのために何かを伝え、地元にも還元できる内容にしていきたい」。言葉の通り「挑戦」はいつまでも。
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