南足柄市の向田自治会有志による「ひだまり坂花壇の会」(加藤健治代表・会員数14人)が5月14日、坂の横にある花壇を整備した。通学路の安全を守り、地域の憩いの場を創出する取り組みで10年以上続いている。
花壇整備が始まったのはおよそ12年前にさかのぼる。当時から、この坂は近隣児童の通学路。細い坂道の脇は木々がうっそうと生い茂る荒地で、不法投棄も少なくなかった。そこで近隣住民が「児童や生徒の安全を守るとともに、花木を植えることで住民憩いの場になれば」と活動がスタートした。
花壇の手入れは日常的に行うが、大きな整備は年2回。年間を通して季節の花が咲いているように心がけているといい、今回植えた花が弱ってくる秋頃にはパンジーや葉牡丹に植え変える予定だという。
整備当初から苗等の購入に充てる資金が最大の課題。これまでは活動を知った市内有志、自治会からの寄付、市や財団からの助成でどうにか続けてきたという。今回の整備では、昨年11月に塚原の菊地義雄氏から受けた寄付で花苗を購入したという。
70〜90代まで会員は14人。汗かく活動も「花壇があることで地域のコミュニケーションは確実に深まっており、それはこの地域の財産」との思いが背中を押している。加藤さんは「私たちも大分年をとってきましたが、こどもたちの通学路であるこの花壇をこの先もずっと守りたい。協力者が増えてくれればうれしい」と話した。加藤さん【電話】0465・74・2533。
足柄版のトップニュース最新6件
|
|
|
|
|
|