連載寄稿 【5】 ストップ・ザ・場当たり市政 滝本 たえ子
保育園増設計画について
いま市政は待機児童解消のために、南足柄保育園を0〜3歳児専用に、むつみ幼稚園に4〜5歳児の保育園を併設する計画をしています。
むつみ幼稚園が幼保一体化となり、これまで回避してきた公営の幼保一体化が部分的に実現することになりますが、この計画には疑問があります。
この計画では、園児は4歳になったら保育園を移らなければなりません。慣れ親しんだ園や仲間と離れて、幼稚園と一緒の新しい園、新しい仲間の中へ入る訳ですが、環境になじむのは大変です。兄弟が別れてしまうと子どもにも、ぎりぎりでお迎えに行く保護者にも負担がかかります。
小さな子はお兄さんお姉さんを見て育ち、上の子は下の子の面倒を見て育つと専門家は言っています。子どもの母校(園)はどこですか。
開成町が新しい小学校を作る際に、同じように旧小学校を低学年用に、新小学校を高学年用に分けようとしました。しかし住民の反対に遭って案を撤回し、1年生から6年生までの学校2校にしました。
何でも入れればいいという訳ではありません。地域で分けるのならわかりますが、なぜ年齢で分けなければならないのか、行政の都合ですか?園児や保護者に対する理解も配慮も無く、市民の実情が分かっていません。こんな見当違いを計画するとは、苦し紛れの場当たりですか。
買い物難民対策について
市は買い物に行くのが困難な高齢者について、モデル地区を設定して支援する案を試行する予定でいます。アイパッドで注文し、宅配業者がそれを受けて配達するというものですが、配達料が500円位と言われています。この案は試行するまでもなく無理な話ではないでしょうか。
第1に、宅配業者に委託すると、コストに見合う事業にするためには有る程度の料金を取る必要がありますが、高い配達料では利用しにくいこと。―きゅうり3本、キャベツ半個で500円ではとても頼む気にはなれません。相当なまとめ買いが必要になります。
第2に、宅配業者は大手、市外の業者となりますので、市内の商店は潤わず、外部の宅配業者を儲けさせるだけとなること。
第3に、アイパッドは山間部など地域によっては電波が届かず、使用できないこと。
私は、市内の商店が連携して配達システムを作り、無料あるいは低料金で届けるしくみを作るべきだと思います。買い慣れたお店の顔の見える関係を大事にし、好みの商品を手にすることができ、地元の商店が潤う。これが本来の姿だと思います。商工会など関係団体や市民と研究し、是非実現したいと考えます。
ストップ・ザ・場当たり市政
益々混迷を深める現市政。ビジョンも無く軸足もなく、先見性も見識もありません。市民のことが分からず、思いつき、場当たり施策ばかりの市政は迷惑です。もはやこれ以上黙認するわけには行きません。
変えましょう。
新しい南足柄へ踏み出さねばなりません。
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