神奈川県全域・東京多摩地域の地域情報紙

  • search
  • LINE
  • MailBan
  • X
  • Facebook
  • RSS
保土ケ谷区版 公開:2015年11月26日 エリアトップへ

まち普請事業 10年で41団体 選出 協働促進で一定の成果

公開:2015年11月26日

  • LINE
  • hatena
賑わいを見せる「さくら茶屋」
賑わいを見せる「さくら茶屋」

 横浜市の地域まちづくり推進条例に基づく施策「ヨコハマ市民まち普請事業」が今年10周年を迎えた。身近な生活環境の整備を主体的に行う住民グループに対し市が助成金を交付するもので、これまでに41団体が選出され、まちづくりを通した課題改善などに向けた取り組みが各地域で進んでいる。

 市は地域のまちづくりを住民と「協働」で行いたい考えがあり、その理念や考え方、施策を盛り込んだ同条例を2005年10月、施行させた。条例を進めるための1案として計画されたのがまち普請事業だ。住民らからの提案に対し、2次にわたる審査を経て選出されると、最高500万円が市から交付される。助成はハード(整備)に対して行われるもので、今年度までの、のべ提案件数は125件。このうち41団体が選ばれ、助成額は約1億7千600万円に上る。

 提案件数は事業が始まった初年度が最多の31件で、06年度には20件、近々では14年度が7件、今年度は9件となっている。区で見ると最多の青葉が17件に対し、最少の保土ケ谷は2件にとどまるなど、地域間での温度差がうかがえる。

 提案内容は様々だが、この5年程は空き店舗活用が増えているという。そうした事業の1つが、09年度選考の西柴団地商店街の「さくら茶屋」(金沢区)だ。団地住民の高齢化、商店街のシャッター化が進んでいた現状を打破しようと、シニア層らが飲食もできる憩いの場として空き店舗をリニューアル。その後住民らは子どもが利用できる「さくらカフェ」を近隣店舗に自前で開設した。市都市整備局では、「開始時、この事業は実験的との意見もあったが、今は地域のまちづくりに重要な役割を果たしている」と事業の成果を語る。

積極性に地域差

 この条例は、まちづくりのルール作りを行う団体の勉強会に助成も行うなど、様々な住民支援施策が盛り込まれているが、同局は「まちづくりを行う地域と行わない地域で『格差』が広がっている。特性を踏まえた取り組みが必要」とする。

 条例の立ち上げに関わり、まち普請事業の審査委員長も務めていた早稲田大学の卯月盛夫教授は「日本の都市計画は明治以降中央集権で進められてきたが、1980年代以降、市町村と市民の協働が登場した。しかし、市民提案が進まない中、市民目線のまち普請事業は画期的」と話す。

㈱横浜建材工業

屋根と外壁のプロ 屋根の無料点検実施中。瓦一枚からでも!

https://yokoken.com/

<PR>

保土ケ谷区版のトップニュース最新6

謝金、倍額に引き上げ

特別支援教育支援員

謝金、倍額に引き上げ

ニーズ発掘し、人員確保へ

4月25日

運転手不足で減便続く

市営バス

運転手不足で減便続く

住民から困惑の声

4月25日

「地場ワイン」今年も上々

「地場ワイン」今年も上々

原料は川島町のぶどう

4月18日

保土ケ谷は50年で25%減

横浜市将来人口推計

保土ケ谷は50年で25%減

世帯数は2割ほど減少の見通し

4月18日

商店街舞台の演劇企画

元宝塚歌劇団大洋あゆ夢さん

商店街舞台の演劇企画

役者募集、町おこしに一手

4月11日

障害者診療「限界近い」

横浜市歯科保健医療センター

障害者診療「限界近い」

二次機関拡充求める声も

4月11日

あっとほーむデスク

  • 4月11日0:00更新

  • 4月4日0:00更新

  • 3月21日0:00更新

保土ケ谷区版のあっとほーむデスク一覧へ

イベント一覧へ

コラム一覧へ

保土ケ谷区版のコラム一覧へ

バックナンバー最新号:2024年4月26日号

もっと見る

閉じる

お問い合わせ

外部リンク

Twitter

Facebook