関内ホールで2月7日に催された「第37回ヨコハマ映画祭」で、保土ケ谷町に暮らす大崎章監督がメガホンをとった作品「お盆の弟」が、脚本賞、主演男優賞、助演男優賞、助演女優賞の4部門で賞を獲得した。
15年前に群馬県内から保土ケ谷に移り住んだ大崎さんが指揮した「お盆の弟」は、映画を1本撮った後、次回作が決まらない映画監督が、妻から別居を切り出され、手術をした兄の看病をしつつ再起を図る姿を描いた作品。作中に登場する主人公「崖っぷちの映画監督」渡辺タカシは大崎さん自身だという。
生まれ故郷・群馬県玉村町で撮影した同作は昨年7月の公開当初、8館での上映が決定していたが、封切後、話題を集め動員数を伸ばし、これまでに全国各地24の劇場で上映された。また国内外の映画祭にも招かれるなど、高い評価を受けている。
ロングヒットの中、地元・横浜での映画祭で同作の脚本を手がけた足立紳さん、出演者の渋川清彦さん、光石研さん、河井青葉さんがそれぞれ賞を得たことに対し、大崎さんは「彼らあってこその作品で賞に値する4人。自治体やスポンサーの支援を受けず、純粋に映画が好きな人たちが主催する『ヨコハマ映画祭』で認められたことがうれしく、誇りに思う」と話した。
地元監督の作品後押しの輪広がる
今作の公開前には大崎さんが暮らす保土ケ谷町周辺の多くの店が店内にチラシをはり出したほか、帷子町の「カフェ・カンムリバネ」ではこれまで大崎さんが制作に携わってきた作品のポスターや「お盆の弟」の予告編を放映するなど、「地元監督」の新作ヒットを後押しする活動が広まりを見せていた。
同作は今後、5月14日から「横浜シネマノベチェント」での上映が予定されているほか、夏にはDVDの発売も予定されている。
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