独立行政法人鉄道建設・運輸施設整備支援機構は4月23日、神奈川東部方面線=概要図=のうち「相鉄・JR直通線」の開業が当初予定していた2015年度から3年ほど遅れ、2018年度内になると発表した。
神奈川東部方面線は、相鉄本線西谷駅からJR東海道貨物線と接続する仮称・羽沢駅を経由して東急東横・目黒線の日吉駅までの連絡線を整備、相互直通運行を行う事業。「相鉄・JR直通線」は、そのうちの西谷駅から東海道貨物線羽沢駅付近までの区間に連絡線を建設するもの。横浜市西部・神奈川県央部と東京都心部の地域間の所要時間を短縮し、広域鉄道ネットワークの形成と機能を高度化することが狙いだ。横浜駅やJR東海道線などの既設路線の混雑緩和や、地域の活性化などにつながることが期待され、2010年に工事施行認可が下り、工事が始まっていた。
同機構は、開業が遅れる要因として「東海道貨物線との接続部の工事の遅れ」のほか、「西谷駅の開削工事に伴う地盤沈下対策」「羽沢駅の開削工事における不法投棄物の処理」などを挙げ、建設費についても約683億円から約782億円に増加する見通しだという。財源は、もともと国・自治体・機構の三者で3分の1ずつ負担していたため、増額分も同様になる模様。
地域住民に落胆の声も
一方、地域に対しては、機構側が直接地元の連合自治会長や「羽沢駅周辺地区まちづくり協議会」に報告。同協議会の和田勝己会長は「交通利便性の向上に加え、商業施設の増加も期待していただけに残念。高齢者たちは、元気なうちに開業することを願っている」と肩を落とす。機構側が主張する羽沢駅建設予定地周辺の不法投棄物に関しては、年数回の清掃活動を行っていることから「影響を及ぼすようなものはないはず」との認識を示している。
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