寄 稿 川崎市2013年度決算審査報告 川崎市議会議員 いのまた美恵
川崎市の2013年度決算審査が終わりました。今年から各常任委員会毎の審査となり、私はまちづくり委員会で、緑政、公園、都市計画、交通政策等の領域で審査しました。
その報告の前に市の財政状況をお伝えします。市税収入は、市民増により前年比1・3%増の2890億円でした。市の自主財源は66%、交付税等依存財源は34%です。しかし昨年から連続して減債基金(借金返済のための基金)から借りてしまいました。高齢化や今日の不安定な雇用実態、実体経済の動向をみると、今後もセーフティーネットとしての扶助費を削ってはいけないと思っています。
そんな状況にあっても、今後予定されている大規模事業は(羽田連絡道や南武線立体交差事業などは含まれず)2700億円規模で見込まれています。市長は「強い産業都市」を作ることが財源確保に欠かせないと答弁していますが、今何を優先していくつもりかわかりません。委員会の決算審査では、小杉再開発を取り上げ、1区画開発に市が約20億円、国等合わせると約77億円の税金が使われていながら、市民の声が届かない開発の在り方を批判しました。
又、増える保育所の半分が園庭なしの現状に合わせた公園整備を求めましたが、市は一向に対応しません。保育の質が問われます。自転車政策では、駐輪場対策ではなく、安全な走行路について問いました。基本的には道路は、人の道を確保し、自転車道を確保し、残ったスペースを自動車が走るべきであり、社会実験では対処療法的実験ではなく、将来の交通や道路体系まで視野に入れて行うべきと、いくつかの実例と共に示しました。
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4月26日