青葉区を拠点に田園都市線沿線地域のエコ情報をウェブで発信するNPO法人森ノオト(北原まどか代表)が、2015年度ボランタリー活動奨励賞を受賞した。これは、神奈川県の事業「かながわボランタリー活動推進基金21」の一つ。地域社会への貢献度が高く、他のモデルとなるような実践的な活動に自主的に取り組む団体や個人を表彰するもの。15回目となる今回は5団体が表彰を受け、青葉区からは森ノオトが唯一の受賞となった。
同団体は「環境問題をわかりやすくおしゃれで、誰もが入りやすい仕組みにしている」「戦略的な事業展開で、起業や市民活動に巻き込んでいく手法にモデル性がある」と評価を受けた。3月23日に行われた表彰式で北原代表は「子育て世代の主婦たちが、等身大で地域の情報を発信しながらさまざまなイベントやワークショップを展開してきた。美しい地球と地域を伝えるために、これからも明るく楽しく、チャーミングに活動したい」とあいさつした。
身近な「エコ」実現目指す
森ノオトは2009年、さつきが丘の工務店「(株)ウィズハウスプランニング」の委託事業として始まり、13年にNPO法人化。主にウェブメディアと環境啓発イベントの開催の2本立てで活動している。現在86人の会員がおり、リポーターとして取材や記事作成を担当する女性メンバーが40人ほど在籍。地元で活動する人・店へのインタビューや暮らしのエコ情報を発信するほか、地産地消マルシェや環境啓発ワークショップの企画など、精力的に活動している。
「青葉区から都市型のエコなライフスタイルを提案したい。関わってくれる人がどうエコに一歩踏み出せるかを常に考えている」と北原代表。認知度も広がり「森ノオトのリポーターになりたい」という女性の声も増えている。「地域がすごく元気で、その担い手がお母さんたち、というのが理想。楽しみながらトレンドとしてエコを実現できるしかけを作っていきたい」
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