やさしい街あざみ野実行委員会の実行委員長を務める 根岸 里香さん あざみ野在勤 50歳
人をつなぎ豊かなまちへ
○…「あざみ野を誰もが住みやすいまちにしたい」と、同じ思いの地元商店会や地域ケアプラザなどと2月に「やさしい街あざみ野実行委員会」を立ち上げた。あざみ野で不動産業を営む夫を手伝う中で「生活の支援が必要な人がいる」と感じていたことが原動力だ。実行委員会で地域課題を話し合い、増加が見込まれる認知症の人を「誰もが」の最初に据えて「認知症の人にやさしい街プロジェクト」を開始。9月の世界アルツハイマー月間に合わせてキックオフイベントを行った。「住民が気軽に助けを求めあえる地域になれば」
○…静岡県出身。福祉系の短大を卒業後、重症心身障害児の療育指導員として勤務。その後、在宅介護支援センターで医療ソーシャルワーカーとなり、地域で介護を必要とする人へ適切な制度をつなぐ役割を担った。地元の民生委員や介護スタッフらに協力を呼びかけ、「一人で暮らす認知症の人のお家へ皆で弁当を届けたことも」と笑顔。関係機関を上手くつなぎ、地域で見守りをした経験は現在の活動にも役立っている。
○…結婚を機に21年前に都内へ移住した。現在は夫、娘2人、夫の両親と暮らす。青葉区の地域活動にも積極的で、今年5月に区内の地域活性団体に加入。「前職の経験を生かし、地域の色々な人・モノのマッチングをお手伝いできたら」。料理やアロマが好きな一方、中高時代はテニス部で「部活三昧だった」。
○…認知症に加え、今後は子育て世代や障がい者も暮らしやすいまちをイメージ。住民から「こんなまちにしたい」という声が上がり、まち全体で地域課題に取り組むことが理想だ。活動をともにする実行委員会の仲間たちに心から感謝しながら「じっくり地域貢献に取り組みたい」。
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