3月19日付で青葉警察署の署長に着任した 鎌田 純さん 市ケ尾町在住 58歳
やるべきことをしっかり
○…青葉区が区制20周年に沸いていた今から10年前に、警務課長として青葉警察署に勤務。「今年が30周年と聞いて感慨深い」と呟く。外国人に係るテロリズムの警備・犯罪捜査に携わる外事第二課長から、青葉署の顔に。全署員を前にした訓示では「やるべきことをしっかりやる」「明るく仕事をしよう」と呼び掛けた。「署員が規律を守り、コミュニケーションを取りながら士気を高めて仕事ができれば、安全で安心できる青葉区の実現に繋がっていく」
○…相模原市緑区の自然の中で伸び伸び育ち、サッカーと野球に夢中になった。中学校では「坊主頭が嫌でサッカー部を選んだ」と笑う。進路を考え始めた大学時代、県職員だった父に勧められたのが公務員。とりあえず願書を取りに行った駐在所で、「社会貢献ができる」「やりがいがある」「人に感謝される」と仕事の魅力を聞かされ、警察官になることを決意した。以来、一筋に36年。「今振り返れば、駐在さんの言葉を信じてよかった」と微笑む。
○…両親が残してくれた畑で野菜を育て、果樹を剪定し、土にまみれて汗をかく。それが余暇の楽しみ。今は人生初の単身赴任中だが、同居の時から炊事洗濯はお手の物。そのため、「妻は全然心配してくれなかった」と苦笑する。2人の子どもに恵まれ、長男は自身と同じ警察官に。相談も一切なかったそうだが、「背中を見て、仕事の内容を理解した上で選んでくれた。それは素直に嬉しく思う」。
○…署長の責務として挙げるのが、交通事故の減少と特殊詐欺被害の抑止。そのためには家族での話し合いが必要と語る。「青葉区の人たちは郷土愛がとても強い。一緒に手を取り合い、やるべきことをやっていきたい」と力を込めた。
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