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青葉区版 公開:2024年3月28日 エリアトップへ

【Web限定記事】東日本大震災から13年 3・11を後世へつなぐ 被災者と紙芝居作家が語る

社会

公開:2024年3月28日

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伊藤さん(左)と福本英伸さん
伊藤さん(左)と福本英伸さん

 NPO法人WE21ジャパン青葉が企画した講演会「3・11を忘れない」が3月9日、WEショップ青葉台店で開催された。東日本大震災で、福島県双葉郡浪江町から青葉区へ避難してきた同法人理事を務める伊藤まりさんと、被災地に通い、被災者視点で民話や被災体験を綴る紙芝居作家「いくまさ鉄平」として活動する福本英伸さんも登壇した。

 伊藤さんは結婚を機に浪江町に移住し、福島第一原発事故を受けて青葉区に避難した。「復興が進んでいるように報道されているが、ほんの一部でまだまだ人が住めるには程遠い」。浪江町の人口も1割、2100人程度しか戻らず、そのうちほとんどが作業員だ。月に数回、浪江町に足を運んではいるが、戻る決心はまだつかないという。「汚染水の海洋放出が始まり、廃炉作業も40年かかるとされている。低線量被曝問題もある。浪江町の美しい景色が失われたと思うと残念でならない」。

 広島市出身で被爆2世の世代である福本さんは、「広島の町中に民話は残っていない。3・11の津波を見て同じことが起きているのではないか」。被災地に足を運び、震災前から浪江町で民話の語り部をしていた女性と出会った。女性の避難所生活を綴った随筆を元に作成した震災紙芝居を皮切りに、被災者の心の支援、そして後世に残すために180本の紙芝居を制作してきた。「世界初の被爆地とされる広島では、被爆の実情が語られない時期があった。語ることによって差別を受けてきたためだ。語っていたら、ここまで原発が増えただろうか。あの日なにが起きていたのか。福島の人には語ってほしい」と1本でも多くの物語を残すため安価で制作できる紙芝居を選び活動を続ける。東日本大震災から13年。伊藤さんは「震災を風化させないこと。興味を持ち続けてほしい」と語った。

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