地域の魅力を紹介する藤が丘地区センターの自主企画事業『街のパティシス』幹事長 小笠原 弘さん もえぎ野在住 70歳
生きがいは地域にあり
○…「定年男性が地域で居場所を見つけ、生きいきと活動できるように」。昨春、こんな思いで仲間を誘い立ち上げた、地元の魅力を伝える企画『街のパティシス』。人気洋菓子店店主、写真愛好家、消防署出張所長など毎月ゲストやテーマは幅広い。60、70代らの仲間と街の情報を語らい、企画を考えるのが楽しいひと時だ。「人が集い、街が元気になる仕掛けが必要」。70歳を迎えたが、街への思いは膨らむばかり。その第一歩が「街のパティシス」となった。
○…システムエンジニアとして海外を飛び回り、定年で帰国。60歳の時、地域での居場所を求め、藤が丘地区センター職員になった。引退する昨春までの3年間は館長を務め、”住民と作る地区センター”を志した。正面入口で、毎年冬に花が咲くヒマラヤ桜を通じた交流企画は思い出深い。”ヒマラヤ桜の地区センター”として、より地域に愛される拠点となった。「小笠原さん」と、わんぱくだった子が社会人となって、会いに来てくれたことも多かった。もえぎ野の自宅から歩き通った8年間。地区センターは、「私のもう一つの家でした」
○…予定のない日は、散策へ。季節の移ろいを探し求め、自宅から寺家ふるさと村までゆっくり1時間。美しい景色に心休めた後は、街の話題スポットに足を運ぶ。「街のパティシス」の立ち上げ以来、街の情報は敏感に。ビールで話題の店、マルシェ、ギャラリー。現場に行けば、出会いがあり、新たな情報も聞ける。「この自然に生まれるつながりが楽しくて、元気になる」
○…人が集う「パティオ」と旅人の憩いの場「オアシス」をかけて仲間と作った造語”パティシス”。「人を集め、街を元気に」。パティシスにかける思いを伝えるべく、「仲間と地域の地区センターに行ってみたんです」。活動に賛同してくれ、来月以降美しが丘とあざみ野で開催できることに。広まり、深まるパティシス。活動のフィールド、生きがいはすべて地域にある。
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