女子第22回関東高等学校駅伝競走大会で第1区区間賞を獲得した 赤坂 よもぎさん 元石川高校 3年
一歩一歩、前へ進む
○…「絶対(区間賞を)取るんだという気持ちで挑んだ大会」。創部初の関東駅伝出場をそう振り返る。関東駅伝の前に行われた東日本駅伝では県代表として出場。実業団選手相手に僅差で区間2位に。「実業団選手についていった自信と勝てない悔しさ」を今大会にぶつけた。実はチーム5人中、3人は長距離専門外の部員だが「みんなの一生懸命さに刺激を受け、仲間のためにがんばろうと思えた」。チームの存在も原動力に。最後100mでスパートをかけ、ライバルを抜き去り区間賞をつかんだ。
○…陸上を始めたのは中学生の時。長距離選手だった姉の影響で陸上部へ。コーチ不在で練習メニューはすべて自分たちで作成。時には校庭100周というスパルタメニューを課すことも。「陸上強豪校には絶対負けたくないという気持ちだったので」と笑う。理想の走りができるようになると、次第に結果もついてきた。3年生の時に県で5位入賞。中学の先生の勧めもあり、「自分のペースで練習できる」元石川高校へ進学した。
○…相模原から1時間かけて通学。毎朝6時に家を出て、朝練をこなすハードな毎日だ。得意科目は政治経済。日刊紙を隅々まで読むことが小学生からの日課で、特に国会の動向に注目。「自分の生活に直接関わるものだから気になる」と言う。コラージュやお菓子作りにはまる手先の器用な一面も。友人や部員に自作アルバムやケーキを振る舞う。「リンゴのケーキはけっこう好評」と笑顔を見せる。
○…「ポジティブになれば進め、きついと思えば落ちる。メンタルが走りを左右するところ」。長距離の魅力を語る。練習で追い込み過ぎて、記録が出ない時期もあった。「緊張しっぱなしはいい結果にはつながらない」。今年から、腹筋、腕立て背筋各50回を日課とした。一気に負荷をかけず、コツコツと。「今は一つ一つの目標を達成していく」。まずは来月行われる都道府県駅伝の県代表入りを目指す。
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