(株)倉本造園の代表取締役で、横浜田園ロータリークラブの新会長に就任した 倉本 澄夫さん 美しが丘在住 66歳
一生懸命な「お祭り男」
○…50代の頃、なかなか例会に参加できず退会した経験がある。「地元の仲間や北芝建設の社長に誘われてね」。5年前に再入会した。クラブを取りまとめる幹事を経験し会長に。引き続き、山内中学校の職業講演会や藤が丘駅のバラ園整備など地元での活動に加え、独自の日本人学生支援で次世代育成に力を注ぐ。「会員1人あたり1人の入会を促し、仲間を倍に増やせれば」と意気込む。
○…樹勢回復や和洋造園、造園土木工事一式を手がける倉本造園の2代目。「なんとなく、家業は継ぎたくなかった」と大学では商科を専攻し、勉強に励んだ。「自分で商売がしたくてね、でも卒業のタイミングでおやじが体調壊して」やむなく造園の世界へ。造園の「いろは」をベテラン職人や父親から学び、40代で造園技能士1級や造園施工管理技士1級の国家資格を取得。「やってみたら楽しかった」と40年以上経過した今でも現場で汗を流す。「山内公園や新石川公園など区内の公園も手がけたよ。庭造りをした後のビールが一番うまいね」と日焼けした顔は満足気だ。
○…たまプラーザの夏祭りや平川神社の例大祭で欠かすことのできない「平川御神輿」を、ゼロからつくった張本人。「いやー、まつり好きでね。神輿なら皆で担げるし楽しいから」と、プラモデルの神輿を参考に寸法を拡大していった。「仕事のない日や深夜に夜なべして面白かった」。試行錯誤を重ね、2年がかりで完成。「大勢の人が担いでくれるのは嬉しい」。30年以上経過した今もこの神輿が地域住民の手で担がれ続けている。
○…「何事にも一生懸命、手が抜けない性格でね」。ロータリーの会長、会社の社長に加え、平川神社囃子保存会の会長や県造園業協会の支部長、保護司など、あらゆる役割を兼務している。「2人の息子が会社の仕事をやってくれるから地域活動ができる」と感謝を忘れない。今日もまちのどこかで社会奉仕に尽力する。
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