青葉区歯科医師会の会長に就任した 山本 昭二さん 藤が丘在住 59歳
「人を大事に」 会を牽引
○…今まで市・県の歯科医師会で要職を担い、満を持して青葉区歯科医師会の会長に就任。市内最大規模となる160人超の会員を取りまとめる重責も感じながら、「今までの事業を大切にしつつ、改革したいところは変えていきたい」とはっきりビジョンを口にする。
○…神奈川区六角橋の出身。田園都市線の開通とともに内科医だった父が藤が丘で開業し、小学2年生の時に引っ越してきた。まだ「港北区藤が丘」の時代で、転校先は田奈小学校つつじが丘分校だった。「鶴見川が氾濫して藤が丘駅前が水浸しになったこともあった」と当時を振り返る。健康に直結する仕事だと魅力を感じて歯科医となり、平成2年に開業。住み始めて50年、開業して30年。「そりゃ地元のためにという思いは人一倍強いよ」と話し、「区民のことを第一に考えて活動できる会にしたい」と熱意を語る。
○…歯科医師会は各種健診や災害対策、子どもを犯罪から守る「こども110番のはいしゃさん」など地域貢献に取り組むほか、任期2年のテーマに「オーラルフレイル(歯と口の機能低下)対策」を掲げる。「しっかり噛めないと栄養が取れず、全身に影響が出てくる。口腔内をケアして正常に機能させ、区民の健康寿命を延ばすことにつなげたい」。取組を推進するために行政や薬剤師会などとの連携深化も会長の役割。中でも医師会は3歳年上の兄、俊夫氏が会長を務め、「意思の疎通は完璧」。全国的にも珍しい会長兄弟で医科歯科連携もさらに磨きがかかりそうだ。
○…多忙な毎日だが、夫婦の日帰り旅行でリフレッシュ。また、歯科医仲間との親交は深く、その思い出話が次から次に出てくる場面も。モットーは「人を大事に」。区民も、患者も、歯科医の仲間も大事にする新会長が歯科医師会を牽引する。
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