青葉消防署長に着任した 黒岩 大輔さん 都筑区在住 49歳
揺るがぬ思いで地域守る
○…青葉区に来て感じたのは自治会町内会や消防団、地元企業などから感じる地域愛。「地域防災がしっかりと根付いている。その期待に応えられるようにしたい」と意気込みを語る。コロナ禍で区民とふれあう機会も減っているが、培ってきた絆を絶やさないよう、動画による発信も検討中。「時期に合ったメッセージを伝えられたら」
○…港北区出身。大学卒業後は民間企業を経て「本当にやりたいことは何か」と自問自答。27歳で横浜市消防局に入庁した。人のためになる仕事の中でも「安全安心は区民生活や経済活動の最低限の条件。消防はそれを担う社会基盤。燃えていれば消す、救いを求められれば救助する。存在意義が単純明快」と志望動機を振り返る。現場や管理部門など各部署で様々なキャリアを重ねてきたが、思い出深いのは総務省の消防・救急課に出向していた時のこと。破綻し、行政サービスの縮小が検討された夕張市において、消防機能の維持に尽力した。「命を守る消防だけはなくしてはいけない」。安全安心を守るという入庁時の思いは揺るがなかった。
○…都筑区在住で、青葉区は馴染み深いまち。「娘と息子が小さい頃はよくこどもの国に連れて行った」と懐かしむ。体を動かすことが好きで、高校、大学時代はラグビーに打ち込んだ。冬はスノーボード、それ以外はトレイルランニングが趣味だが「コロナ禍で行けていない」と寂しげ。
○…救急相談の電話窓口「#7119」の立ち上げにも携わり、重症化の前に適切な医療につなげるなど、どこで仕事をしていても安全安心に対する考えは変わらない。地域と連携しづらい現状もあるが、「コロナ禍だからと思考停止しないでできる方法を考えていきたい」と思いは熱い。
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