横浜繊維振興会による10代目横浜スカーフ親善大使に選ばれた 神谷 百(もも)さん 都筑区在住 19歳
「架け橋」のような存在に
○…横浜生まれのシルク製品ブランド「横浜スカーフ」の魅力を伝える横浜スカーフ親善大使。高校生の頃に今は亡き祖父に薦められてから「長らく憧れの存在だった」といい、任命通知を受け取った瞬間は「信じられないほどうれしかった」とほほ笑む。既にイベントやメディア出演など精力的に活動するなかで、スカーフを通した人とのつながりや自身の成長を実感する毎日だ。
○…その肌触りの良さはもちろん、機能性やデザイン性に優れた横浜スカーフだが、「高価なイメージで特に若い世代にはなじみが薄いのでは」と分析。首元のほか、髪やかばんのアクセントとして幅広く用いて若者でも生活に取り入れやすい使い方を発信している。「10代の自分が、若者とスカーフの架け橋のような存在になれたら」
○…母親の影響で3歳から始めたバレエ。コンクールで次々に入賞を果たすなど、その才能を開花させた。17歳でドイツ留学を経験した際に改めて感じたのは、日本のバレエの繊細な美しさや、国自体への愛着。「プロとして国内バレエの魅力を広めること」が将来の目標になった。現在は青葉区内のスタジオに所属。昨年3月に卒業するまで高校に通いながら放課後はレッスンに励むハードな毎日だったが、「先生や同級生、家族の存在が大きな力になった」と目を潤ませる。
○…首元のスカーフが映えるピンと伸びた背筋が印象的。厳しいオーディションを経て、8月に新国立劇場で行われるバレエの大きな公演への出演権を得るなど自らの目標に向かって着実に進んでいる。横浜からバレエやスカーフの魅力を発信していくためにも「自分自身も憧れられるような存在になりたい」。落ち着いた眼差しの奥に強い意志をのぞかせる。
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