8月11日の全国教職員剣道大会に神奈川県代表として出場する 土肥(どひ) 秋菜さん 市立谷本中学校教諭 25歳
剣道の夢舞台で恩返し
○…全国の教職員から剣道日本一を決める「全国教職員剣道大会」の神奈川県予選で優勝。県代表の座を掴んだ。「個人での全国大会出場は恩師に誓った夢。叶ってうれしい」と笑顔。谷本中の教諭、剣道部の顧問として勤務し「支えてくれた職員や保護者、生徒たちのおかげ」と感謝の気持ちを述べる。
○…体育教諭として4年目だが、意外にも剣道以外のスポーツは苦手。「運動が得意な体育の先生の中に一人ぐらい苦手な人がいても面白いのでは」と中学生の時に志した。授業ではハンドボールなど未経験の競技を一から学ぶことも。運動は得意不得意の差が出やすいが、苦手に感じていた自身を振り返り、「得意な子が教えてあげたり、お互いに協力して気遣える授業」を心掛ける。
○…母親からの「やってみたら」の一声で小1から剣道を始める。強豪校・潮田中出身で「1年間の休みは2日くらい。ほぼ365日練習、遠征、試合に明け暮れていた」と笑う。恩師の「努力は人を裏切らない、やった分だけ結果が出る」の言葉が残る。弥栄高、國學院大に進学、青春時代を剣道に捧げた。
○…全国に向けて自身の稽古に励むが、教員と顧問の業務で時間の確保にも一苦労。少ない一人時間に映画やカラオケに行くのが息抜きになっている。個人の全国出場は初。「いくつになっても続けられ、幅広い年齢層と繋がりを持てるのが剣道。競技以外でも学びがあるのが魅力」。剣道の土台を築いてくれた恩師に「結果で恩返ししたい」と決意した全国の舞台。教諭として剣道を続け、「日本の文化である剣道を正しく伝えていきたい。指導してきた生徒たちが思いを引き継いでいってくれたら。一勝でも多く勝ち進みたい」と粘り強い戦いを誓う。
|
|
|
|
|
|