新羽地域ケアプラザ・コミュニティハウスで2日、新羽町で古くから地域の災難や病から家を守るため、また、子どもたちをケガや病気から守る「子育て地蔵」とも呼ばれ守られてきた地蔵が一般公開された。
35軒で順番に
同地域の三谷戸(久保の谷戸、中井根谷戸、向谷戸)では、35軒の会員宅で順番に地蔵を廻す『廻り地蔵』という風習が残っている。2013年には、横浜市の無形民俗文化財に指定されている。地蔵は昨年秋から市教育委員会で修繕を実施。このほど修理が終わったことから、今回のお披露目となった。
江戸時代からの風習
廻り地蔵の風習は、江戸時代から続くとも言われており、次の家へ送る時は背中に担ぎ運ぶ。迎え入れた家は供え物をし、線香を焚き、まつる。同廻り地蔵講代表の米山幸さんによると、預かる期間に決まりはなく、1週間から数年と、各家によってまちまち。近年では35軒を廻り終えるのに10数年かかっているという。
現在、地蔵をまつっている秋元信雄さん(86)も、記憶の限りでは、地蔵が廻って来たのは今回で3回目。今年の秋にひ孫が産まれる予定もあり、落ち着くまで置いておく予定だという。
会場には地域住民も足を運んでいた。新羽駅前で不動産業・(株)石原興業を営む石原直仁さんは「長く続けられていることは素晴らしい」と、地域の風習に感嘆した。
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