港北区企業レポート【2】 区内の横浜北工業会役員のものづくり企業を紹介します。 探求心が原動力 株式会社 田島精研
グローバル化により、国内から国外へ仕事が流出することも多い中、「モノではなく技術を売っている」と話すのは、株式会社田島精研(樽町3の1の12)の田島圭一代表取締役だ。
1978年に、父・田島勇さんが会社を設立。その名の通り、研磨の技術を生かして精密金属部品の加工を生業にしてきた。1000分の1ミリの誤差も許されないミクロの世界。「わずかなズレでダメになってしまう。職人の手先の肌感覚が大切になる」と話す。現在は、パソコンやスマートホンの周辺部品の製作・加工に加え、試作品の生産や部品の検査までを手掛け、モノづくりの世界を支えている。
一番のこだわりは「図面通り、お客さんの要求には必ず100%で応える」ことだ。約15年前、ステンレスにロウ付けをする仕事を受注。温度の問題など難度の高いものだったが、半年の試行錯誤の末、希望通りのものを実現してみせた。
現在は、「地域貢献企業になれるようにチャレンジしてみたい」と、3月にはオープンファクトリーに参加した。金属部品の製作工程を体感してもらい「楽しんでもらえてよかった」と笑顔をみせる。子どもたちからのメッセージは会社の壁に大切に飾られている。
「現状維持だけでは生き残れない世界」と今後に向けての危機感も口にする。「これからも色々な技術に挑戦したい」。飽くなき探求心を原動力に、腕に“磨き”をかける。
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