横浜市の「第2回中学校給食メニューコンクール」で、港北区内の中学校から3人が優秀賞に選ばれた。6月20日には、高田中学校の生徒が考案したメニューが実際の給食として市内全校に提供され、同校では当日、PTA主催で特別試食会も行われた。
同コンクールは、横浜市教育委員会の主催。昨年度は、市内18校・137作品から、10点が優秀賞に選出され、高田中からは2人が選出された。
2年続けて優秀賞に選ばれた倉田悠太郎さん(3年)は、チキン南蛮やサンマーメン風スープなどの「筋肉強化!郷土料理を使ったいただきマッスル給食」を考案。部活動で使う筋肉を強化するため、ビタミンや鉄分が豊富な小松菜やカボチャ、ブロッコリーを盛り込んだ。
「地産地消の野菜たっぷり給食」を考案したのは、山岸知樹さん(3年)。「地元の食材を使うことで、より新鮮なものを味わえて、地域のことをもっと知ることができる」と、市内の生産量が上位のキャベツやほうれん草、トマト等の野菜を使った横浜ならではの給食を考えた。
篠原中学校・斉藤桜彩さん(3年)の「旬の春野菜と新学期を好スタート」も優秀賞に選出されている。
「マッスル給食」実食
10の優秀賞は、実現性などを考慮し、5つが実際に給食化される。同校からは、倉田さんのメニューが提供給食に選ばれ、6月20日に市内全校に提供された。
高田中では、当日の昼の放送で倉田さんと山岸さんへのインタビューを実施。それぞれがポイントやこだわりを説明した。同級生が考案したメニューを食べた生徒たちは「しっかりした給食ですごい」「味も美味しかった」などと笑顔を見せた。
自身もサッカーをやっており、プロ選手の食事などから栄養に興味を持ったという倉田さん。実際に出来上がったメニューには「イメージ通り。友だちが美味しく食べてくれて嬉しかった」と振り返った。
審査を行った市教育員会事務局の栄養士・大石智子さんは「どちらも、地域の食材を使いながら、栄養や量のバランスもしっかりと考えられていた。育ち盛りの生徒たちが、栄養や体作りに興味を持つ機会になれば嬉しい」と話した。
保護者の支援
給食化にあたり、同校では、倉田さんの考案メニューを希望する生徒全員分を用意。その裏にはPTAの協力があった。費用面から、普段給食を食べていない生徒分の提供が困難であることを知った白井真樹会長ら5人が中心となり、各家庭への周知や、校内への案内ポスターの掲示などを3日でやりきり、試食会を実現させた。
当日は通常の喫食率の約2倍にあたる8割ほどの生徒が給食を希望。「急遽決まったため大忙しだったが、子どもたちの笑顔が見れて嬉しい」と白井会長。横田由美子校長も「今回も含め、日頃から学校や生徒のために協力していただいている。本当にありがたい」と感謝を口にした。
![]() ▶倉田さんが考案したメニュー
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