港北区在住の木版画作家・石原陸郎さん(16)の絵画展「回転sheep」が、1月末に横浜ラポールで開催された。
発達障害の一つである学習障害ディスレクシアのある石原さん。小学生からアート教室に通うなど絵を描くことが好きで、中学1年からは毎朝の日課がデッサンになっていたという。障害の影響で遠近感を捉えるのが難しいなか、平面の版画に挑戦し、これまでも数々のコンクールで受賞してきた。
作品の主題は「羊」。北海道への家族旅行で初めて見たその可愛さに心を奪われ、それ以来様々な羊たちの姿を表現してきた。昨夏には、テレビで知った現地の羊飼いに自ら連絡し、単身北国の牧場に泊まり込みに行くほどのハマりっぷり。「モフモフした愛らしさや躍動感、生命力など、生の牧場でしか味わえない羊の魅力を絵画を通じて多くの人に発信していきたい」と活動への思いを語る。
絵画展では、たくさんの青草を食べている羊や、自身が羊を抱きしめている姿など、石原さんならではの作品が来場者の目を楽しませた。3月には再び牧場に行き、出産を見守る予定という石原さん。「表現の幅を広げたいカラーや油絵にも挑戦している。今後もアート活動を続けて、将来は(羊が有名な)モンゴルやニュージーランドに訪れてみたい」。若きアーティストの挑戦は続いていく。
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