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港北区 人物風土記

公開日:2024.03.28

歓成院観音会館で4月13日に「声明」とコラボしたジャズコンサートをひらく
RINAさん
埼玉県所沢市在住

「音楽って、自由で楽しい」

 ○…「どんな音楽が生まれるのか楽しみ」。会場となる大倉山観音会館のロケーションに惹かれ、そこで知った仏教音楽の「声明(しょうみょう)」の虜に。昨年、声明のもつ5音階で表現する新しいジャズを披露し、好評を博した。今回のコンサートでは、2人の住職が唱える声明とコラボする。「正解のない音楽を、お客さんも楽しみにしてほしい」と、屈託のない笑顔を見せる。

 ○…3歳から高校卒業まで続けたエレクトーン。「小4の時には日吉までレッスンに通った。川越から長い時間かけて」と懐かしむ。毎年のようにコンクールに出場。いつしか「もっと自由に音楽がやりたい」と、ジャズピアノを聴き込むように。高3時に、国立音大にジャズ専修ができると知ると、入学前の夏期講習に参加。そこで恩師となる小曽根真氏に出会い、「音楽って、こんなに自由で楽しいものなんだ」と知る。

 ○…卒業後は恩師の勧めで渡米。バークリー音大で学び、2018年には国際コンテストで13カ国・160人中の第2位と最優秀作曲賞を受賞した。ジャズの本場で認められ、これからの活躍も見えてきた。そんな折、コロナ禍が世界を襲う。拠点としていたニューヨークはロックダウン。「外出も、何もできなくなり、自分自身と向き合う時間だった」と回顧。

 ○…演奏の場を求めて戻った日本。地元川越での地道な音楽活動から、次第にその場を広げていく。出演したライブを見た著名な建築家との出会いが観音会館でのコンサートを叶え、住職と出会ったことで、港北区との縁が生まれた。このほど開館したミズキーホールのホールアーティストに就任。「戴いたご縁を大切に、これからもありのままの自分で、音楽を創り、届けていきたい」

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