神奈川県全域・東京多摩地域の地域情報紙

  • search
  • LINE
  • MailBan
  • X
  • Facebook
  • RSS
港北区版 公開:2020年1月30日 エリアトップへ

〈連載【9】〉米国・設計者が横浜を語る 「カジノなしでも人は来る」 IRと横浜

公開:2020年1月30日

  • LINE
  • hatena
講演会で米国のカジノ事情などを語る村尾さん
講演会で米国のカジノ事情などを語る村尾さん

 横浜へのカジノを含むIR(統合型リゾート)誘致に反対する市民団体「カジノを考える市民フォーラム」が昨年12月、米国でカジノルームの設計や内装などを手掛ける建築デザイナーの村尾武洋さん(52)を招き、講演会を開いた。この中で村尾さんは「カジノがなくても横浜に人は来る」と語った。

 村尾さんはニューヨーク在住。米国で2004年から約25カ所のカジノルームの内装などを手掛けてきた。横浜市のIR誘致方針が明らかになった昨年夏、横浜港運協会の藤木幸夫会長が誘致反対の意思を明確に表明した会見をYouTubeで目にした。「藤木会長に一言伝えたかった」と手紙を書き、それがきっかけで今回の講演会につながった。

 村尾さんは

「最初の仕事で4億円の内装を依頼され、1年かけて作ったが、『6週間で元が取れた』と依頼主から言われた」という。「すぐ元が取れるのは、負ける人が多くいるということ」と述べた。

「金を落とす」仕掛け

 カジノルームのデザインは「時間が分かると賭ける熱が冷めてしまうので、時計は置かず、窓も作らない。照明は夕方5時から7時くらいの明るさにする」と明かした。さらに、賭けに集中してもらえるように、休憩用の椅子は置かず、出口を見えづらくするなどの設計方針があるという。

 米国のIRはカジノのそばを通って劇場やホテルに行く動線にしており、「(カジノに入れない)21歳未満の人にも目に触れさせるようにし、カジノに行く次の世代を育成している」という。加えて、カジノとホテルがセットになっていることが、売買春の温床になっているとも語った。

 米国ではカジノ産業が衰退傾向で、事業者が新たなマーケットとして日本に目を向け始めているという。「街や道がきれいな横浜にはカジノがなくても人は来る」とした上で「本来、カジノを入れないとIRが成り立たないというのはおかしい」と横浜市の姿勢に疑問を投げ掛けた。最後は「カジノがなければそれに越したことはなく、日本には必要ないものだ」とまとめた。
 

港北区版のコラム最新6

「金沢動物園に辰はいるの?」

「金沢動物園に辰はいるの?」

金沢動物園 干支コラム

1月4日

「地域の人たちに愛されるローカルブランドに」

トップインタビュー

「地域の人たちに愛されるローカルブランドに」

崎陽軒野並 晃  代表取締役社長

8月11日

今から始める相続の準備

「予防疲れにご注意を!」

感染症予防専門医に聞く

「予防疲れにご注意を!」

2月25日

「安心安全」な保育環境を

「安心安全」な保育環境を

(一社)横浜市私立保育園園長会

11月5日

市、追加調査で準備進める

〈連載【14】〉国の申請受付が延期に IRと横浜

市、追加調査で準備進める

11月5日

PCジャングル本店だからできる

中古PC・モバイル商品・アウトレット家電のLIVE配信4月25日19時スタート

https://tigmedia.jp/live/watch?id=90a8e585c52c02bab9a7&tatag=townnews

<PR>

意見広告・議会報告政治の村

  • 支援員の謝金が倍に

    公明党市議団の要望がカタチに 市政報告

    支援員の謝金が倍に

    横浜市会議員 望月やすひろ

    4月25日

あっとほーむデスク

  • 4月20日0:00更新

  • 2月18日0:00更新

  • 6月25日0:00更新

港北区版のあっとほーむデスク一覧へ

イベント一覧へ

バックナンバー最新号:2024年4月30日号

もっと見る

閉じる

お問い合わせ

外部リンク

Twitter

Facebook