泉区岡津町在住の飛田秀樹さん(25歳)が4月13日から佐賀県で行われるソーシャルフットボールの全国大会に出場する。同競技は精神障害を抱えた人が参加できるフットサルで、2017年に準優勝の経験もある飛田さんは「今度は優勝できたら」と意気込む。
飛田さんは新横浜などで活動するソーシャルフットボールチーム「FC PORT(ポルト)」に所属。同競技は男女混合6人制(男子のみの場合は5人)で行われ、チームは昨年11月の関東大会で準優勝となり、全国の切符を手にした。
幼い頃に診断を受けて発達障害に起因するコミュニケーションの難しさなどを抱えていた飛田さん。幼稚園に通っていた頃、「友達のシュートがうまくて、自分もそれに憧れた」ことがきっかけでサッカーを始めたという。小学生時代は強豪チームに所属したが、中学生の時にクラブチームで挫折も経験した。
「勝っても負けても、今日は良い試合だったとか、あのプレーは良かったとか、そういうのを仲間と分かち合うのがサッカーの面白さ」。そう話す飛田さんにとって、中学時代はチームメイトもライバルとなり、その楽しさが薄れていった。そんな時に出会ったのが現チームのポルトだった。
大人ばかりのチームに入り当初は戸惑いもあったが、「やっていくうちに、人のいいチームだと思った」と飛田さん。母の美奈子さんも「チームに入ってなかったら、今みたいに会社で働けていたかどうか」と語る。
チーム練習以外に自主トレにも励む飛田さん。「日本代表も目標に頑張りたい」と力を込める。
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