横浜市が2021年から工事を進めてきた不動坂交差点の歩道橋が3月27日、通行ができるようになった。同日、関係者が多数集まり、開通記念式典が行われ「渡り初め」をした。
平原敏英副市長、地元の国・市・県の議員らが多数出席した記念式典は、前日の大雨がからりと上がった、抜けるような晴天のなか始まった。
あいさつに立った齋藤純一柏尾地区連合町内会長は「不動坂交差点は当初、渋滞解消対策としアンダーパスになる計画だったが、現在の平面拡幅へ見直しがされた」とし、「2012年に交差点近くに大型マンションが建設され、ここに住む児童が柏尾小学校への通学路に交差点を横断することから、私たちの危機感は高まった。市に歩道橋を要望したところ、16年に設置の方向性が示された」とこれまでの経緯が語られた。開通と同時に運用が予定されていたエレベーターは年内設置となったが「住民の安全が高まり嬉しい。皆様に感謝している」と笑顔を見せた。
その後、テープカット、歩道橋の「渡り初め」が行われた。
渋滞対策は進行中
歩道橋は長さ約40m・幅3m。橋脚そばに今年中にエレベーターが2基設置される。
戸塚駅方面から横浜新道方面へ向かう車線(左折車線)を5mから42mに延伸する。このほか、国道1号の横浜方面から不動坂交差点へ流入する右折車線が25mから40mに、左折車線が18mから90mに延伸する改良工事が着手されている(24年度完了予定)。また、交差点部分の道路の「盤下げ」工事は終了しており、道路と歩道橋の桁までの高さが、最大で4・7m確保されている。
さらに不動坂交差点の渋滞の解消を目指し、「ポーラ」前あたりから同交差点前までを、現在の2車線から4車線に拡幅する工事を実施する方針だ。
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