泉区・和泉川の草木橋から赤坂橋で活動する「富士見水辺愛護会」がこのほど、(公社)日本河川協会の「河川功労者表彰」を受賞することが決定した。会員減少や高齢化という課題を抱えながらも、精力的に清掃・美化活動を続けてきたことが評価された。
河川功労者表彰は、整備活動や自然保護、人命救助などの功績があった個人・団体が対象。都道府県や国土交通省地方整備局などの推薦を経て、(公社)日本河川協会が毎年、全国から複数の受賞者を選出している。
「富士見水辺愛護会」は自然保護・環境学習・河川愛護など、長年の活動に功績があったと認められ、今年、33の団体から横浜市では唯一、表彰者に選ばれた。
同会の滝澤章次会長は「会員の皆さんが、長年活動してきたからこそ」と受賞の喜びを語った。
活動場所の和泉川は、瀬谷市民の森付近を源流とし、瀬谷区、泉区を通って戸塚区で境川に合流する二級河川。同会の活動場所は、草木橋から赤坂橋までの約650mにわたる。
主な活動は、河川のゴミ拾いや草刈り、歩道側にはみ出た樹木の伐採など。現在、会員22人が属し年15回、和泉川とその周辺の清掃に取り組んでいる。
また、草木橋付近の広場でも年に10回、自主活動を行っている。花壇の清掃や植え替えで、季節ごとにさまざまな花が咲く。滝澤会長によると、川のゴミはプラスチックが多いが、木材や大型の不用品などが投棄されている場合もあるという。
和泉川ではカワセミやカモの姿が見られることも。清掃活動が自然環境の保護にもつながっており「付加価値の多い仕事」と話す。
「子どもたちも参加を」
富士見水辺愛護会はもともと、1993年「富士見会」という名称で設立。富士見が丘連合自治会のOBが主体となり、和泉川の清掃活動を行っていた。
2000年に現在の名称に変更。コロナ禍以前は総会や親睦旅行などでメンバー同士の交流を深め、13年には設立20周年を迎え、記念誌制作も行った。
現在、会員のほとんどが80代。活動時には草刈り機を使用したり荷物を運びながら移動したりするため「健康のためにも良い」と滝澤会長。また、直接顔を合わせて会話できる地域コミュニティーとしての役割も果たしているという。
しかし、高齢化と会員減少は深刻な課題といい、これまで行っていた大きな樹木の伐採などは体力的にも難しく、今後の活動方針については検討を重ねているという。
滝澤会長は「地元の子どもたちが参加できるようなボランティア体験を実施できれば。一緒に活動してくれる会員も募集中」と呼びかけた。
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