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子育てレポート 制度化間近の「認定こども園」とは？ 初音丘学園 渡邉園長に聞く
お泊り保育では「銭湯の体験入浴」を恒例化するなどユニークな運営を行っている（後列右が渡邉園長）
現在、政府が主導となり、乳幼児期の子育て支援の仕組みを現行の「幼稚園教育」と「保育所保育」の機能を併せ持つ「認定こども園」とする法律の成立に向けて動いている事をご存じだろうか？早ければ２０１５年度には実施されるこの新制度について、区内にある初音丘学園の渡邉真一園長に話を聞いた。
現行制度の「改良版」
Ｑ…新制度は、どれくらいの規模で導入されるのか。
Ａ…「認定こども園」の法律が成立すれば、すべての幼稚園、保育所が何らかの形で現行の制度から新制度に移行しなければなりません。
Ｑ…新制度の特徴は？
Ａ…現在、都市部における乳幼児対象の待機児童対策は行き詰まっているといわざるを得ません。保育所を増・新設すれば待機児童が減少する、といった単純な状況でもありません。そこで国は幼稚園教育に保育所機能を、また保育所の保育に幼稚園の教育機能を併設させ、都市部の待機児童解消と、すべての乳幼児が質の高い教育、保育を受けられるようになる事を目的に「幼保一体型」の施設創設を具体化しました。既に全国には約１千カ所の「認定こども園」がありますが、今般の制度は現行制度の改良版ともいえます。
Ｑ…横浜市の動きは？
Ａ…横浜市は１９９７年９月から全国に先駆け「私立幼稚園預かり保育事業」を制度化しました（※初音丘幼稚園はその第１号認定園）。当園はその後、敷地内に「横浜保育室ピッコリーノ」（０〜２歳児）を併設し、幼保一体型の子育て支援の「魁」（さきがけ）となりました。さらに２００３年には学童保育施設「アフタースクールはつねっ子」を設立するなど、教育・保育の子育て支援事業を横浜市と協働で立ち上げ、その成果に全国から関心が寄せられています。これが「横浜型の総合施設＝認定こども園」と言っても良いのではないでしょうか。
横浜での「魁」に
Ｑ…園独自の取組みにも思い入れがあるそうですね。
Ａ…そうですね。初音丘幼稚園では、多様な遊びと生活体験重視の質の高い教育・保育内容を求めつつ、特に安全対策にも配慮。「携帯メールによる一斉配信」「電子錠の門をはじめとするセキュリティー強化の徹底」など、時代のニーズに柔軟に対応し、地域密着型の運営を心掛けています。
Ｑ…その一方で「楽しい幼稚園づくり」にも尽力されているとか？
Ａ…ええ。やはり幼稚園は親御さんと子ども、そして先生で創り上げるものですから、子育ての喜びを実感できる幼稚園教育の良さを分かち合えれば、と思っています。そしてこれからも、国が目指す認定こども園の「横浜版・元祖園」として、地域に貢献できる私立幼稚園の理想形を追求していきたいと思います。
■学校法人 初音丘学園／保土ケ谷区初音ヶ丘42‐２
【電話】０４５・３３１・３３７７（資料請求、園内見学申し込み受付も可）
初音ヶ丘学園
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