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保土ケ谷区版 公開:2014年6月12日 エリアトップへ

県立保土ケ谷公園で個展を開催している「Ouma(オーマ)」さんこと 小俣 知子さん 都内在住 35歳

公開:2014年6月12日

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小俣 知子さん

つながりから夢を実現

 ○…臨床獣医として「細胞病理学」を勉強した経験を活かし、細胞をモチーフとした作品を手掛ける。先日開催したワークショップでは、子どもたちに想い想いの色を使ってもらい一つの作品に仕上げた。「自由に遠慮なく描いてほしいと言ったら、本当に楽しそうにやっていた」と喜ぶ。個人でワークショップを主催したのは今回が初めて。「ここは緑も多く、近くに野球場もある。スポーツと芸術が近くにある環境に感銘を受けた」と話し、自分のスタートの場所として今後も関わっていきたいという。

 ○…大学卒業後は臨床獣医として働いた。患者(動物)の死を経験した時に「そのまま終わってしまうことが嫌」だと感じ、患者の絵を描いて家族にプレゼントした。それが非常に喜ばれ、以降、毎回プレゼントするように。獣医の仕事はただ患者の怪我や病気を治すだけではなく、家族を癒すことが大切だと気づいた。「今の活動も、人を癒すという意味で獣医のとしての仕事だと思っている」

 ○…現在、「NYにある願いの壁『Wishing Wall』にみんなの夢を掲げよう」というプロジェクトを立ち上げ、ネットを使ってスポンサーを募っている。「もっと誰もが夢を語れるような社会にしたい。声を上げれば、何かしら助けてくれる人が出てくる」と熱く語る。7月には自身の夢であった「NYでの個展」が実現する。これも、夢を公言したことで助けを得られたおかげだという。

 ○…「刺激のある環境に住みたいから」とシェアハウスで暮らす。様々なアイディアを持つ仲間と関わることで、新たなつながりも生まれて動きやすい。最終的な夢は「世界で1番多くの国と地域で展示された作家になること」。病院の壁など、その後に残る場所で制作したいという。「絵を描くことで、それが新たな観光資源になることも」と、発展途上国の未来をも見据える。まだまだやりたいことは山積みだ。

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