神奈川県行政書士会横浜中央支部の支部長に就いた 海原 比呂志さん 中区在勤 65歳
「決めたらブレない」
○…「身近な街の法律家」として、各種許認可申請や相続・遺言等の相談に対応する行政書士。保土ケ谷・中・西区内の約400人が所属する「神奈川県行政書士会横浜中央支部」の支部長に就いた。船出を前に課題を抽出し、17の具体的な施策案を掲げた。テーマに掲げるのは「シン・横浜中央支部〜チャレンジを惜しまない〜」
○…高校時代に所属した山岳部の活動で山を歩いている最中、顧問が発した一言が将来の道を模索していた青年の「迷い」を消した。「君は法律に向いてる」。進学した法学部で二つ目の転機が。「秋にある行政書士か宅建の試験に合格したらこの授業の成績を『優』にしてやろう」。2年次に受講したある講義の中で担当教授からの提案を受け、夏休み期間を準備に充て見事、行政書士試験に合格。「決めたらブレない」性格が強さを見せた。「『優』はもらえなかったけど」
○…「『隊長』って呼ばれていてね」。独立後、高校時代の同級生と共にハイキング部を立ち上げ月に一度、野山を歩く。コロナ禍は活動ができなかったが、活動実績をまとめた1冊のファイルを捲りながら話す柔らかな口調は、50年経っても交流が続く青春時代を共にした仲間の存在の大きさを感じさせる。
○…商社に就職し長きに渡り不動産部門で実績を積んだ。入社30年を前に夫婦2人の今後の人生を思案し、53歳にして行政書士事務所を開設。会社員時代の経験を活かした仕事に取り組みながら、支部活動にも尽力。副支部長などを歴任してきた。支部会員はライバルとなる存在だが互いに補い合う存在だという。特に独立したての会員には自身の経験を踏まえ積極的にアドバイスを送る。その姿勢にリーダーとしての気質を見る。
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