株式会社ワンスレッド(常盤台)の半田真哉社長が運営する子育て応援ブランド「papakoso(パパコソ)」の「濱帯(はまおび)」が、このほど第17回キッズデザイン賞で優秀賞にあたる、男女共同参画担当大臣賞を受賞した。
横浜の地場産業「捺染」「縫製」の技術を生かした濱帯は、抱っこひも用の一本帯。
横浜は開港以降、スカーフやハンカチなどの一大産地として縫製や捺染の技術が栄え、保土ケ谷区内にも当時捺染工場が多く存在していた。
濱帯はこうした地場産業を活用し、市内の工房協力のもと長さ5mの一本帯として製作された。
「一本帯を通じて、人と地域、人と人をつなげる」プロジェクトとして、抱っこひもやおんぶひもとしてのほか、応急処置やロープの代用など「防災」、綿の特性を生かし、布巾として「調理器具」など様々な場面での活用が可能。これまでにも地域の子育てサロンや防災イベントなどで、抱っこや搬送などの体験会を開いている。
今回受賞した「キッズデザイン賞」は経済産業省などが後援し子どもの安全・安心と健やかな成長発達に役立つ製品・サービスなどを表彰するもの。17回を迎えた今回は398点の応募があり、「濱帯」は「子どもたちを産み育てやすいデザイン」部門の優秀賞にあたる男女共同参画担当大臣賞を受賞した。
主催のキッズデザイン協議会からは横浜の地場産業の技術を活用した点や、地域の団体と連携をしながらパパ抱っこ教室や濱帯の体験会を開き、男性の積極的な子育て参加のためのコミュニケーションツールとなっている点などが評価された。
受賞を受けて半田社長は「子育てだけでなく、防災や料理などいろいろな分野で連携することができるのが濱帯プロジェクト。受賞をきっかけに、より様々な連携で取り組みを広げていきたい」と今後の展望を語った。
同社は男性の積極的な子育て参加のツールとして哺乳瓶やおむつを収納でいるパパバッグやパパ専用簡易抱っこひもなどを過去に開発。2018年、19年にもキッズデザイン賞を受賞している。
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