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保土ケ谷区 人物風土記

公開日:2023.11.16

創立60周年の記念式典を本日執り行う保土ケ谷区老人クラブ連合会会長の
松野 忍さん
上菅田町在住 87歳

学ぶ姿勢 常に

 ○…本日10月16日、創立60周年の式典を公会堂で開く保土ケ谷区老人クラブ連合会。その会長を7年前から務める。式典ではスライド写真で区老連の歩みを振り返る。「老人クラブというものは皆さんで活動を続けていくんだというのを伝えていき、担い手を継承していくのが我々のあるべき姿」と語る。会長としても「継承」はテーマの一つ。「次の担い手に少しでもバトンタッチしていきたい。『自分たちがやっていかなきゃ』と思ってくれれば」と、60代・70代の「若手」に呼びかける。

 ○…10年前は8千人を超えた会員も、今では6千人を割り込んだ。クラブ会長の成り手もいない状況をどうにかしようと、新設したのが女性活動員。各クラブでメンバーを出し合い、会長のサポート役として各クラブの運営に携わる。女性会員の比率が多いことから、活動活性化の一環として導入した。「クラブの活動に参加することで、健康で生きがいある暮らしを過ごして頂き、その場を次世代に繋げていくというのが私たちの役割」と説明する。

 ○…生まれも育ちも保土ケ谷は上菅田町。「田舎がないんですよ私は」と地元に根を張り暮らし続けてきた。現在でも町内会長など地域の様々な役割を担う。「80歳を過ぎて新しく始めたことは?」と尋ねると、返ってきたのは「LINEですね」。4年前にガラケーからスマホに買い替え、町内会役員のLINEグループにも参加。「新しい時代に少しでも参加しよう」と常に学びを忘れない。

 ○…先日は地域の体育祭の練習に参加し、樽転がしで手を負傷。「もっと年齢を意識すればいいのに、つい夢中になっちゃってね」と照れ笑いする姿はむしろ、かっこいい。

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