神奈川県全域・東京多摩地域の地域情報紙

  • search
  • LINE
  • MailBan
  • X
  • Facebook
  • RSS
保土ケ谷区版 公開:2024年5月23日 エリアトップへ

和田昭和建設(株) 社屋ビル屋上に養蜂場 今季初の採蜜で9kg

社会

公開:2024年5月23日

  • X
  • LINE
  • hatena
巣枠を専用の遠心分離器にかける作業を体験=写真上=・巣箱から取り出した巣枠の蜜蓋を専用の包丁で切り落とし蜜の詰まり具合を確認するスタッフ=同右
巣枠を専用の遠心分離器にかける作業を体験=写真上=・巣箱から取り出した巣枠の蜜蓋を専用の包丁で切り落とし蜜の詰まり具合を確認するスタッフ=同右

 和田で養蜂プロジェクトに取り組む「昭和建設(株)」(工藤圭亮代表取締役)で5月18日、今年初めてとなる採蜜作業が行われ、純度100%の「和田産蜂蜜」が約9kg採取された。取引先などに贈られる予定で、収量に余裕があれば秋に一般にも販売される。

 地元の新たな名産品としてハチミツを活用しようと2010年から始まったプロジェクトでは「わだまちミツバチ大作戦」と銘打ち、社屋ビルの屋上を利用して養蜂場を設置。毎年およそ2万匹のセイヨウミツバチを飼育している。

 採取したハチミツは「和田」と「ハニー」を掛け合わせ「WANEY(ワニー)」と名付けられ、取引先に贈るほか、地元のイベントなどでも販売され、人気を集めている。15年目となる今年も3月下旬に巣箱を設置していた。

スプーン2杯

 ミツバチは一般的に半径およそ2Kmの圏内から花蜜を集めるとされている。同社を中心とすると、圏内には自然豊かな横浜国立大学や県立保土ケ谷公園などが立地。この辺りから花蜜を集めてきていると考えられる。

 1匹のミツバチが生涯で集める蜜の量はティースプーン2杯程度。季節により味わいが変化し、春先はあっさり、採蜜が最終盤となる秋になるとコク深い味になってくるという。

甘い香り立ち込める

 今シーズン初の採蜜となったこの日は地域に暮らす親子連れら20人も参加した。防護服に身を包んだ同社スタッフが巣箱から巣枠を1枚ずつ取り出し、蜜の詰まり具合を確認し、採蜜作業を開始。蜂が作った巣の蓋を専用のナイフで切り落とすと、ぎっしりと詰まった黄金色の蜜が輝いた。

 巣蓋が開いた状態の巣枠を専用の遠心分離機にかけ、蛇口のコックを開き蜜が流れ出すと甘い香りが立ち込めた。集まった純度100%の和田産蜂蜜は9kgほどで、品質も上々だという。参加者は採取した蜜を瓶に詰める作業までを体験。ラベルを貼り付け完成した「WANEY」を1瓶ずつ「アルバイト代」として受け取った。

 工藤社長は「我々、建設業は自然界からさまざまな材料を使う。その恩返しが少しでもできれば。年間80kgほどの採蜜を見込んでいる。収量にもよるが秋には一般販売もできれば」と話した。

保土ケ谷区版のトップニュース最新6

「こども・若者・女性」に重点

横浜市自殺対策

「こども・若者・女性」に重点

社会情勢変化に対応

6月13日

「珍花」 地域の話題に

星川の倉根さん宅

「珍花」 地域の話題に

「数十年ぶりに咲いた」

6月13日

保土ケ谷区内勢が力示す

高校陸上県総体

保土ケ谷区内勢が力示す

12種目で関東大会出場権

6月6日

「健診未受診」に不安の声

市立小中校の不登校者増

「健診未受診」に不安の声

市、他事例調査し取組検討

6月6日

植物通じて住民交流

アワーズ

植物通じて住民交流

緑のカーテン作り始動

5月30日

耐震適合率は7割

横浜市主要水道管

耐震適合率は7割

国の調査、全国平均超え

5月30日

意見広告・議会報告政治の村

あっとほーむデスク

  • 6月13日0:00更新

  • 5月16日0:00更新

  • 4月11日0:00更新

保土ケ谷区版のあっとほーむデスク一覧へ

イベント一覧へ

コラム一覧へ

保土ケ谷区版のコラム一覧へ

バックナンバー最新号:2024年6月15日号

もっと見る

閉じる

お問い合わせ

外部リンク

Twitter

Facebook