区内・峰沢町にある特別養護老人ホーム「ラポール三ツ沢」の多目的ホールで今月5日、『滝ノ川あじさいロードの魅力 〜峰沢・岡沢町”花咲かせ隊”の取り組み〜』と銘打たれた講演会が行われた。
これは全長800メートルの通りに800本の紫陽花(あじさい)が咲き誇り、毎年多くの区民の目を楽しませている保土ケ谷の名物スポットである同所(峰沢町1-262付近)の”産みの親”に、当時の苦労話や今後の展開などを語ってもらおうと企画されたもの。
当日は「峰沢・岡沢町花咲かせ隊」の吉原昭三さんが登壇。今から約18年前、下水道整備に伴いせせらぎの様な小川の流れが姿を消し、ゴミや雑草で荒れ果てていた空き地を何とか再生しようと、近隣の有志と共に「花咲かせ隊」を発足した吉原さんは、当時のエピソードを次々と披露。周辺地権者の同意を取り付けながら「あじさいロード」を完成させていく当時の様子がスライド上映と共に紹介されると、足を運んだ約50名の来場者は、興味深げに話しに聞き入っていた。
沢山の善意に支えられ
今でも毎週1回、約20名のお年寄りが集まり、この場所の維持・管理にあたるボランティアグループ「峰沢町・岡沢町花咲かせ隊」については、その活動を認められ5年前に国土交通大臣から表彰を受けた事で、広く知られているようになった。また様々な善意に支えられ年々活動規模を拡大している点ついて吉原さんは「地域の協力があってこそ」と感謝の意を述べた。
その上で、地図の上では単なる空き地として扱われてきた同所が、近年『あじさいロード』と表記される機会が増えてきた事を例に挙げ「自分たちの取り組みが、地図を塗り替える程にまで成長するとは」と、感慨深げに回顧。活動開始当初から隊長として奮闘する吉原さんを支え続け、完成形を見ることなく先立った伴侶に(地図の刷新を)真っ先に報告したエピソードには、目頭を押さえる参加者の姿も。最後に「あじさいロードを自治会や街の財産として守っていきたい」と抱負を語ると会場からは大きな拍手が贈られていた。
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