東日本大震災の被災地復興の願いを込め、3月10日、帷子川に岩手県・山田町から届いた鮭の稚魚を放流するイベントが行われた。
これは上菅田町在住で同町出身の石崎久仁王さん=人物風土記で紹介=が代表を務める「三陸やまだ漁協を応援する会」が中心となり、初音丘幼稚園・スカイハイツ幼稚園(ともに渡邉眞一園長)などの協力で実施したもの。
山田町で生まれた卵を都内の大学で孵化させた後、2月末頃から両園で育ててきたという。当日は、両園から62家族が参加。園児らは「元気でね」などと声をかけながら、保土ケ谷公会堂そばの川岸から約150匹を放流。稚魚が元気に泳ぎ始めると歓声をあげて喜んでいた。
順調に成長すれば、稚魚は4年後に帷子川に帰還する見込みだという。石崎さんは「子ども達が楽しそうに取り組んでくれ嬉しかった」と話し、渡邉園長も「来年以降も継続していければ」と話していた。
絆バザールでは特産品販売
また同日、天王町商店街で行われた「震災復興イベント・保土ケ谷絆バザール」でも、同会のメンバーが山田町産のカキやホタテを調理販売。
この他にも東北6県の物産展などが開かれ、訪れた人々は、熱々のカキやたこ焼き、銘菓などを美味しそうに味わっていた。
家族連れなど多くで賑った会場では、子ども達が義援金への協力を呼びかけるなど、復興支援を後押し。また、地震発生時刻の午後2時46分には黙とうが捧げられ、活気に溢れた商店街は犠牲者を悼む静かな祈りに包まれた。
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