区内・上菅田町を中心に活動する創作舞踊の「吉野流」がこの程、創立30周年を迎えた。
日本舞踊の流派として、演歌や歌謡曲にあわせた踊りと、ストーリー仕立てのステージで構成されるのが、吉野流の特長。当時、上新地区連合自治会の会長を務めていた鳥海和氏(故人)が名付け親となり保土ケ谷区をメーンに活動を続ける一方で、多くの弟子も育成。
10人前後の演者が、一糸乱れぬ動きで魅了する「群踊」(ぐんぶ)と呼ばれる演目をこなせる数少ない流派として、区内外から高い評価を得ている。
娘と二人三脚で
家元の吉野都茂恵さんは木ノ花流に入門し、踊りのイロハを学び、その後独立独歩で吉野流の発展に尽力。地元の老人ホームなどではボランティアで腕前を披露するなど、今では地域行事には欠かせぬ存在に。多くの地元選出議員が顧問を務め、200人以上の後援者を抱えるなど、区民に広く親しまれている。
また、自身は2年前に師籍(弟子を抱えてからの期間)50周年を迎えており「本当に周りの方々に恵まれたおかげです」と感謝の意を述べる。さらに流派30周年を迎えたことを機に、家元の座を娘の都茂幸さんにバトンタッチする方針を打ち出しているが「80歳までは現役で」と話し、当面の間は芸名を許される「名取」になる事なく、二代目家元と二人三脚で流派を盛り上げていくという。
11月3日(日)に保土ケ谷公会堂で開かれる「おさらい会」は通常、日々積み重ねた稽古の成果を発表する場となっているが、当日は30周年の記念式典も兼ねる予定。古くからのファンや後援者などが集う中、フィナーレでは「福まき」なども用意されており「ぜひ今回も沢山の方にご来場頂ければ」と呼び掛けている。午前10時半開演で入場無料。詳細問合せは家元・吉野都茂恵さん【携帯電話】090・7231・4691へ。
盛大に「おさらい会」
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