保土ケ谷の歴史を解説した
区内・岩崎町の岩崎小学校（勝木茂校長）で11月18日、同校の卒業生で、元・保土ケ谷区長の金子宣治氏が「わがまち保土ヶ谷の昔」をテーマに講演会を行った。
これは、６年生を対象とした総合学習の一環として行われたもの。岩崎小学校は「保土ヶ谷宿」を題材として、児童が興味のあるテーマを選び、各自が資料や現地を調査。研究報告を作成する授業を行っており、当日は、その基調講演として金子元区長が登壇した。
写真での回顧も
講演は、１５５９年に「保土ヶ谷」が歴史の舞台に登場した話や、保土ヶ谷宿の誕生や仕組み、街並み、浮世絵に描かれた「保土ヶ谷」について、また明治から昭和初期にかけて内陸部有数の軽工場地帯だった当時の様子を写真で振り返るなどといった盛り沢山の内容。
出席した約70人の児童は、普段目にすることのない当時の珍しい写真を食い入るように見つめ、当時の話に聞き入っていた。
また講師に積極的に質問する子ども達の姿もみられ、終演後は「自分達の街でも知らないことが沢山あった」「とても勉強になったので、これからの授業に生かしたい」など、前向きな感想が数多く聞かれた。
放課後は「教諭向け」に
さらに当日は放課後にも金子元区長が再び登壇し、同校の教諭や近隣の中学校長、地元町内会の役員を対象とした大人向けの講演「わがまち、保土ヶ谷となつかしの横浜」を実施。現在、同校の教諭には横浜市以外の出身者も多く、勤務地の歴史を知る事ができる貴重な話の数々に、必死でメモを取る姿も目立った。
講演を聴いた教諭の一人は「岩崎小で勤務する前にも宿場町の学校をいくつか経験したが、ここまで深く勤務地の歴史を知ったのは初めて。今後の授業に役立てたい」と話すなど、児童と教諭、卒業生が三位一体となった取り組みの意義を説明していた。
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