エボラ出血熱感染者が発生した場合に、円滑かつ迅速に患者の受け入れを行うための訓練が12月11日、横浜市立市民病院(区内岡沢町)で行われた。
県内で唯一「第一種感染症指定医療機関」に指定されている同院。指定機関は、「エボラ出血熱」や「ペスト」などの致死率の高い「一類感染症」にかかった患者が発生した際、対応ができる施設で、同院では毎年患者受け入れ訓練が行われている。
当日は、海外から横浜港へ寄港した貨物船の乗組員が検疫を行った結果、エボラ出血熱の感染の疑いがあるという想定で実施。横浜港から同院まで、乗組員と船内で対応した船医がともに搬送された。患者を外界から隔離するアイソレーターや防護服を用いて訓練が行われ、医療現場には常に緊張感が走っていた。
搬送後は、防護服を脱いだ救急隊員やストレッチャーを消毒。血液検査を行うまでのシミュレーションを実施した。実際に患者が発生した場合は、採取した血液を東京の国立感染症研究所まで運搬するという。
同院の担当者は「市民の健康と安全を守るため、日々訓練を行い、万全の体制を敷いています」と話していた。
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