江戸時代から現在まで、200年以上にわたり区内西部域・川島地区で脈々と受け継がれてきた郷土芸能「川島囃子」が、今年もお祝いムードに包まれる正月を迎え、地元各所で披露される。
太鼓や鉦(かね)、それに唯一の旋律を奏でる笛の音色合わせ、「おかめ」「ひょっとこ」「笑面」などが笑いを誘う動きを見せるのが川島囃子の基本的な形。元々は農業の豊作を祈念したのが起源とされるが、現在では祝宴の場では欠かせない存在として親しまれている。
保土ケ谷区内にはこうした囃子の保存会が幾つか存在しているが、「川島囃子保存会」(三村守会長)のメンバーは全員が川島町内に暮らす住民。地元の住民らが受け継いできたため、独特の「間」も200年前と変わらないという。
1978年には横浜市初の無形文化財の指定を受け、市を代表する文化使節として海外での公演も成功させるなど、活動は海を超えるまでになった。同保存会にとって、地元がお祝いムード一色に染まるこの時期は夏祭り(例大祭)と並び、日々の修練の成果を発揮する格好の舞台だ。あす2日(土)の地元公演を皮切りに、今月中旬まで賀詞交歓会や出初式の会場、幼稚園や高齢者施設などへの慰問公演などが予定されている。
日程など詳細に関する問合せは三村会長【電話】045・373・5620へ。
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