□…「署員や地域の皆さんの力をお借りしながら、街の平和と安全をお守りできれば」――。9月3日付で、機動隊や暴走族対策室室長、県警察本部駐車対策課長を務めた後、自身初となる署長職に就任した。都会でありながら落ち着いた雰囲気の保土ケ谷の街だが「高齢者も多く、特殊詐欺対策にも気を抜けない。交通出身としては増加している死亡事故もなんとかしたい」。署長室に貼られた地図に目をやった。
□…大学生の頃、友人の誘いを受けて警察官採用試験を受験、共に見事合格した。警察官の道へ進むきっかけとなったその友人は、偶然にも同じタイミングで旭警察署の署長に就任。「お隣さん同士よろしくね。コロナが収まったら飲みに行こうね」と約束を交した。保土ケ谷消防署の小野寺署長は出向先の市総務局危機管理室(当時)で一緒に働いた仲間。「着任後に挨拶に伺って、昔の話で盛り上がりました」と頬を緩める。35年間の警察官人生の内18回の異動の中で多くの経験と人脈を培った。「災害等の緊急時には、繋がりを活かした密な連携で対応にあたりたい」
□…広島県出身。父の転勤に合わせて兵庫や静岡、金沢など全国を転々とした後、中学生の頃に戸塚に居を構えた。「高校生の頃は友達の野球を応援するために保土ケ谷球場にも足を運んだ」と懐かしむ。持病だった喘息を改善するため父に勧められて始めた剣道は、今では6段の腕前だ。
□…すらりとのびた手足に軽妙な語り口。「喧嘩は好きじゃないので」と座右の銘は『融和団結』だ。「署長室もみんな気軽に入って来ていいと伝えている。壁があってはいざというときに連携がとれないからね」。コミュニケーションとチームワークで、保土ケ谷の街の安心・安全維持に新たな風を吹き込む。
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