雄大な富士山の麓に桜が咲く風景を描いた作品
岩間市民プラザ１階にある障害福祉サービス事業所「偕恵いわまワークス」の利用者が描いた絵画作品を挿絵に使った２０２３年のカレンダーが完成し11月30日（水）から販売される。12月11日（日）までは、プラザ３階のギャラリーで原画展が開かれる。
同所では「知的障害者の持つ個性的な才能を伸ばそう」と通常作業とは別に、絵を描くワークショップを行っている。この絵をより多くの人に見てもらう機会になればと11年前からカレンダーの制作を開始。これまでも富士山や生き物、乗り物など、その年ごとにテーマを設定し利用者の隠れた才能を世に送り出してきた。
「山のある風景」をテーマにした今年は４月から９月にかけてワークショップが開かれ、富士山や山梨県韮崎市の「わに塚の桜」、「アメリカの原風景」とも言われるモニュメントバレーなどを独自の感性でキャンバスに描いた力作の中から、プロのデザイナーが「カレンダーとしての商品価値がある作品」12作品を選定した。
カレンダー（Ａ４型）は６００部制作され、１部１千円で販売される。収益金は施設利用者の社会参加活動費に充てられる予定だという。関係者は「個性的な才能を伸ばそうという試みのひとつとして行っているワークショップから生まれた作品を生かすために企画されたカレンダー。ここから育まれてきた芽を少しずつ大きく育てていければ。一人でも多くの方に手に取っていただき、彼らの作品を見ていただければ」と話している。
原画展 30日から
完成したカレンダーに挿絵として掲載されている原画作品を含むワークショップ参加者の作品およそ30点を展示する「原画展」が30日から12月11日まで同プラザ３階のギャラリーで開かれる。観覧時間は午前９時30分から午後５時までで入場料は無料。
カレンダーに関する問い合わせは偕恵いわまワークス【電話】０４５・３３６・０９２８／原画展に関する問い合わせは岩間市民プラザ【電話】０４５・３３７・００１１へ。
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