高津区版 掲載号:2018年3月30日号 エリアトップへ

連載第一〇三九回 「せきかんとう」【2】 高津物語

掲載号:2018年3月30日号

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 (前号から続く)この苦窮を知った川崎市は「宮古島台風災害救援」に取組み、市民の協力で約360万円(当時の為替レートで1万ドル)の募金が集まり、宮古島に届けた。更に六年後、再び宮古島に台風が襲い、再び募金を行った。

 この御礼として送られたのが、川崎駅前の「石敢當」で、沖縄では「イシガントウ」と呼ばれるが、本島では「セキカントウ」と呼ばれている。

 広辞苑六版の解釈とは別に、元々は中国の強い力士の名前を「石敢當」とも言い、路上に立ちふさがっては、魔物の侵入を防いだという言い伝えがあるとも言われ、沖縄では三叉路や丁字路に建てる習慣が古くからあったという。従って川崎駅前の「石敢當」は、濱田庄司、岡本太郎、佐藤惣之助、さらに日本画家岡信孝先生の琉球陶器の「浦添美術館」への一括寄贈等、「沖縄の物は沖縄へ」の言葉通り、当時の「高津区区民懇話会」の皆さんの協力で久本旧岡医院で展覧会を行ない、その後「浦添美術館」へ一括寄贈され、私も一度見学団の皆さんと見せて頂いた。

 その直後、東京赤坂にあった「サントリー美術館」が岡さんの寄贈された品々を中心とした「沖縄美術展」を開催、つい先日浦添美術館で見た琉球食器の数々がポスターに並んでいるのを見て、びっくりすると共に、改めて「岡コレクション」の質の良さ、整理整頓が行き届いていることを確認出来たことは良かったと思っている。

 その後「高津区文化協会」の沖縄旅行団一員に加えて頂き、再び沖縄に飛び、琉球大学構内の佐藤惣之助「宵夏」の碑を探しに行った。濱田庄司作で、現在「首里久場川町二丁目の虎瀬公園」に立っていて、現在も変わりない。出来れば、もっと人目に付くところに置いて貰いたいと、切に願うものだ。

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