数値でみる川崎と高津 No.72 シリーズ 狭すぎる?広すぎる?川崎市 みらい川崎市議団 ほりぞえ健(けん)
先日、2018年に実施された「パーソントリップ調査」の結果が公表されました。この調査は、川崎市も正会員として加わっている「東京都市圏交通計画協議会」が10年ぶりに実施したものです。
まず、高津区民の区外移動先を見ると、川崎市内は全体の3割弱にとどまり、大半は都内や横浜市への移動です。このことは、区民の生活圏が川崎市外と不可分であり、近隣自治体を含めた広域的な行政が大切であることを示しています。
さらに、高津区民の移動先を細かく見ると、都内であれば世田谷区、横浜市内であれば港北区への移動が最も多く、これらのエリアと生活圏が重なっていることがわかります。他方で、川崎区民の移動先を見ると大田区や鶴見区であり、麻生区民では町田市や青葉区です。つまり身近な行政を行う上で重要となる「生活圏」は、同じ川崎市民であっても異なっているのです。
広域的な課題に取り組むには、川崎市は「狭すぎ」、身近な課題に取り組むには「広すぎ」ることが、本市の特徴であり、だからこそ行政区の機能強化が極めて重要であると、私は考えます。
川崎市議会議員 ほりぞえ 健
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12月6日