川崎市立橘小学校をメイン会場とする「防犯講習会」が、4月23日に行われた。「千年子ども会」と「千年新町子ども会」の共催で企画されたもので今回が初実施。当日は、弊紙で掲載した事前開催告知なども奏功し、親子連れなど約200人が来場。趣向を凝らしたプログラムを通し防犯に対する意識を楽しみながら高めていた。
県警が協賛
この催し(高津地域・橘小区「防犯講習会」)は、町会と子ども会、警察と学校による協調体制の下で実現されたもの。
子ども会などの「単会」と呼ばれる地域が主体の企画としては最大規模で行われ、橘小学校には開場前から多くの参加者の姿が。そんな中、午前10時から始まった開会セレモニーでは、同小学校区の子ども会や、高津警察署の関係者らのあいさつの後、神奈川県警の警察官で構成された「カラーガード隊」が登場。こうした地域が主体の催しに、警察やその関係者などが大掛かりに協賛するケースは稀とみられ、とりわけカラーガード隊は県内のイベントでも人気が高いため、会場は早々にヒートアップの様相。隊員が華麗な演技を披露し、参加者からは万雷の拍手が送られるなど、オープニングに華を添えていた。
スタンプラリー形式採用
その後、橘小の校庭や、JAセレサ川崎橘支店に設けられた防犯講習会のイベントブースで様々なプログラムを実践(左記事参照)。参加者は台紙となったチラシを手に「スタンプラリー形式」で各ブースを回り、楽しみながら防犯意識を高めていた。
橘中生も活躍
カラーガード隊と並び、今イベントのもう一つの目玉プログラムとなっていた「特殊詐欺対策教室」では、橘中学校の演劇部が活躍。実際に起こった特殊詐欺を再現すべく、迫真の演技を披露。最近の詐欺の手口なども織り交ぜた寸劇は好評を博し、見終えた人からは「そんな話が詐欺だったとは思わなかった」「これからは気を付けようと思います」といった感想があちこちで聞かれた。大役を務め上げた橘中学校演劇部部長の正代咲耶さん(3年)は「昨年秋の文化祭後から平日2〜3時間くらい練習してきた舞台。自分たちの演技が地域の防犯に役立てば嬉しいですね」とコメント。また、この日の会場運営にも橘中学校の生徒たちがボランティアとして携わるなど各所で大活躍といった様子。さらに現在、橘小学校に通っている児童とその保護者を対象とした「登下校ウォーキング」では、千年の2ルート、新町の1ルートに分かれ、登下校で実際に歩いている道を散策。危険な場所を参加者同士で確認すると普段、歩き慣れていたはずの道に潜む意外な盲点にびっくりする場面も。こうした趣向を凝らしたプログラムを満喫した参加者は皆、有意義な時間を過ごしていた。
![]() 特殊詐欺対策教室では橘中生が熱演
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