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中原区版 公開:2011年6月10日 エリアトップへ

12日に30回目の定期演奏会を行う『富士通川崎吹奏楽団』の指揮者 木村 誠さん 富士通(株)川崎工場勤務 54歳

公開:2011年6月10日

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苦しさの後に楽しさあり

 ○…武蔵中原駅前にある富士通(株)川崎工場の吹奏楽団が設立されて約30年。12日には節目となる30回目の定期演奏会が行われる。団をまとめる指揮者として設立から在籍。すべての定期演奏会に出演している唯一のメンバーだ。演奏会は毎年エポックなかはらのホールが満員になるほどの人気ぶり。「毎回来てくれている地域の人が多い。心の奥に直接訴えかける演奏をして、感動してもらえれば」

 ○…小さい頃から音楽が好きで中学で吹奏楽部に。その時始めたフルートは今でも演奏会で披露する腕前。高校3年で初めて指揮棒を振り、大学時代も高校の仲間らと演奏を続けた。コンピュータが好きだったこともあり富士通(株)に入社。設立時約25人だった団員は今では約70人になった。全体練習は週に一度の日曜日。「家庭を持つと来られない人も多い。みんな奥さんからの冷たい視線をかわしながら集まるんだよ」と嬉しそうに笑った。

 ○…読書や写真、釣りなど多趣味。本はミステリーや司馬遼太郎を好むが、「自分でクラシックの曲をアレンジして演奏することも多いから、音楽史や音楽理論の勉強は欠かせない」と音楽関連のものもよく読んでいる。家族は妻と子ども3人。来月には26歳の長男が結婚する予定で、披露宴では声楽を続けている妻らと演奏を行う。「曲選びから真剣だよ。(余興は)身内がやるもんなのかなぁ」と話すが、その顔は幸せに満ち溢れていた。

 ○…指揮をする上で大切にしているのは「どういう風に音楽を表現するか」。演奏会に向けての練習は約3ヵ月前から始めるが、アマチュアということで技術や練習量、意識も個人によって差があるという。「指揮は彫刻みたいなもんだよ。まったくゼロの状態から最終的な音楽をイメージし、創り上げることがおもしろい」。最初のうちの苦しさを全員で乗り越えた後の楽しさが魅力。「これを味わっちゃやめられない」
 

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