中原消防団の団長に就任した 生坂(いくさか)征一さん 下沼部在住 69歳
火事場の力で区民を守る
○…火災などの災害から区民の安全と財産を守る中原消防団の16代目団長に就任した。「消防団の中では一番の古株。歴代の団長から引き継ぐ郷土愛と責任を持って任期を全うしたい」と意気込む。現在は、6月の水防訓練や消防大会、8月の川崎市総合防災訓練に向けて万全を期す。「やることは多く大変だが、消防生活に半世紀携わってきた経験とチームワークが生かされる」
○…23歳の頃に当時の団長に誘われて入団。「サイレンの鳴る車に憧れていて即答だった」と笑う。訓練や出動だけでなく、時には火災にあった住民の相談役にもなって地域を支えてきた。「身近な人たちが悲しんでいることが一番辛い。地域と交流を図り普段から基本的な訓練に真剣に取り組むことが大事」と話す。若い団員が現場で活躍する中で50歳過ぎまで最前線で消防活動に尽力。「火事場のバカ力というのかな。不思議と力が出るため前に出たがってしまう。しかし後ろから冷静に判断する指揮が団員の命を支える。最近やっと気づきました」と今は指揮官としての経験を養っている。
○…向河原で父親が創業したパン屋を引き継ぎ、現在は給食専門のパン屋として、区内の9つの小学校に自慢のパンを届けている。「子ども達に喜んでもらえるのは嬉しいこと」と微笑む。最近は衛生管理なども厳しくなっているというが、「安全・安心を貫くという意味では消防団と同じ」。下沼部小学校PTAのOB会会長も務める。「父親もやっていて2代でお世話になっている。最近は子どもの数も増えていて街の変化を感じるね」と話す。
○…「じいは孫の言う事しか聞かない。デレデレです」と嬉しそうに話す。孫の成長が最大の楽しみで、「成人式の晴れ姿を見るまで頑張りたい。今は七五三やランドセルなど一つひとつ大きくなっていく姿を見ることが幸せ」と満面の笑顔を浮かべる。
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5月3日
4月26日