4月3日(金)告示、12日(日)に投開票される神奈川県議会選挙。中原区選挙区では定数3に対し、現職2人、前職1人、新人2人の5人が立候補の準備を進めている(3月9日現在)。同じく5人が出馬した前回選挙に続き、混戦の様相を呈してきた。
名乗りを挙げているのは現職では滝田孝徳氏(3期、44歳)と日浦和明氏(1期、38歳)。前職では、徳安久是氏(1期、54歳)、新人では、川本学氏(42歳)、君嶋千佳子氏(65歳)の5人が立候補の意向を示している。
立候補予定者の訴え
滝田氏は民主党公認。民主党かながわクラブ県議団の政務調査会長、総務会長などを歴任し、現在は民主党県連幹事長を務める。聖域なき徹底した行革を推進するとともに、中学校卒業までの子ども医療費無料化をはじめとした手厚い子育て支援、高齢者政策の充実を図るとしている。
日浦氏は無所属で維新の党推薦。まずは議会改革の必要性を説き、その上で税金の無駄の削減を訴える。具体的には、身を切る改革として議員定数や議員報酬の削減、しがらみからの脱却として企業献金の廃止などを進め、地方分権・地方主権を推進するための実のある改革の実現を掲げる。
徳安氏は無所属で立候補する見通し。生活者目線第一に、県民税を市民税に一本化、二重行政の完全撤廃、警察の市への権限委譲も視野に入れた大都市制度導入による安全安心街づくりの推進、スリム化し効率の良い県議会の再構築を訴える。小児医療費無償化年齢引上げ、特養の増設もめざす。
川本氏は自民党公認で、故田島信二元県議の後継として出馬の意向を示している。衆議院議員秘書としての経験も活かし、安心安全な街づくり、治安・環境・教育分野や少子高齢化に対応できる「誰もが住みたい街、努力が報われる街」の実現をめざす。県政・県議会を身近なものに―と訴える。
人口増による浮動票がカギ
中原区・県議選
君嶋氏は共産党公認。住民の暮らし優先の県政を前提に【1】子育て支援【2】県が支える福祉制度【3】安定した雇用を重点に捉える。医療費無料化の中学3年までの拡充、少人数学級の拡大、国保料・介護保険料引下げ、地域経済活性、大企業のリストラ規制、人間らしく働けるルールの確立に取組む。
2011年に行われた前回の県議選の区内の投票者数は8万7918人(男性4万4679人、女性4万3239人)で、投票率は48・11%(男性47・32%、女性48・95%)だった。
中原区は武蔵小杉駅前の再開発や都心への利便性の良さから、全国的にも人口が増えているエリア。前回県議選時の有権者数は18万2762人(男性9万4421人、女性8万8341人)だったが、今年3月2日時点での選挙人名簿登録者数は19万6318人(男性10万344人、女性9万5974人)で、有権者数は約1万人強増える見込み。新たな中原区民を含めた浮動票が結果を左右しそうだ。
区役所ほかで期日前投票
期日前投票は4月4日(土)から11日(土)まで可能。区内の投票所は2カ所で、中原区役所(小杉町3の245/午前8時半から午後8時まで)と国際交流センター(木月祗園町2の2/午前9時から午後8時まで)で、土曜、日曜も投票できる。
詳細は、区選挙管理委員会【電話】044・744・3128へ。
中原区版のトップニュース最新6件
|
|
|
|
|
|
|
<PR>