地元の中小企業272社が加盟する「川崎中原工場協会(矢野和昭会長)」のうち6社による、初めての合同入社式が4月1日、ホテルKSP(高津区)で行われた。9人の新入社員が参列し、関係者らで門出を祝った。
参加したのは大山組、興建、ジェクト、末吉ネームプレート製作所、スタックス、東京エンヂニアリングの6社に入社した9人。式で矢野会長は、当日午前中に発表された新元号「令和」の話題にふれ、「加盟企業は時代の波を乗り越えてきたところが多い。会社の一員として、成長していってほしい」とあいさつ。緊張した表情の新入社員1人ひとりに、配属を記した発令通知書と記念品を授与した。新人代表であいさつした大山組の石田陸さんは「自己の能力を向上させ、地元企業に貢献し、誠心誠意業務に取り組むことを誓います」と決意を表明。式典後には飲食を交えた交流会も開かれた。
同協会の主催で合同入社式を開催するのは今回が初めて。近年、加盟している中小企業では新人を大量採用しているところは少なく、入社した1〜2人に対し式を行えない企業も多かったという。それを受け昨年秋ごろ、スタックスの星野妃世子社長が提案し、開催へと至った。星野社長は「新人さんを歓迎していることを伝えたかった。地域や他企業の方々からも見守られている緊張感を感じて成長してほしい」と話していた。
またこれまで、若い新人が1人で入社した場合、周りの人との年齢差から孤立しやすいなどの課題も一部企業であったという。星野社長は「(参列した9人には)会社の垣根を超えた『同期』として年の近い人とも交流し、悩みを相談したり支え合ったりお互いに学び、気づきを得てもらえれば」と期待を込めた。
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