中原区版 掲載号:2019年12月13日号 エリアトップへ

11月1日付で、川崎商工会議所の会頭に就任した 草壁 悟朗さん 幸区在住 66歳

掲載号:2019年12月13日号

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川崎の可能性信じ、前へ

 ○…川崎信用金庫(川信)で40年、理事長まで務めた経験と実績を期待され、会頭への打診を受けた。経営とは異なる職務に「戸惑いはあったが、やらない選択肢はない」と受諾。地元企業と接する中で、肌で感じるのはニーズの変化だ。「時代とともに経営者が求めるものは変わる。行政、関係団体、士業の方などオール川崎で企業経営を支援することが必要」と見定める。

 ○…川信に入庫したのは1977年。金融機関で働く気はなかったが、就職難だったこともあり一度企業訪問しようとアポ無しで普通預金の窓口へ。「そんな学生をよく通してくれたよね」。仕事の厳しさを知ったのは

資金運用を任された時。1日百万円単位もの値動きに「マイナスの時はストレスで食事が喉を通らなくてね」。それでも膨大なデータを取り扱う決算経理では的確に業務を遂行し、後に世に出た専用ソフトにも劣らない正確さを極めた。

 ○…古市場小、平間中に通い、多摩高へ進学。「のんびりマイペースな性格」からか大学受験に失敗。「ちょうど親父が定年の時に浪人したから怒られたよ」と苦笑い。慶応大学ではサッカーサークルに親しみ、今でも地域のシニアチームで汗を流す。「シニアは空いたスペースにボールを出しても追いつけないから。足元にパスしないとだめ」と自虐を込める。

 ○…川崎の経済について「恵まれている一方で可能性を生かし切れていない」とも。古代ギリシャの言葉「汝の一歩を加えて、剣の短きを長くせよ」を例に、「昔と業態を変えて経営している企業も少なくない。もう一歩、あと一手、をどうするか。それは商工会議所も同じ」。川崎の可能性を信じ価値を高めていくため、地道に、確実に前に進めるつもりだ。

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