市立宮内中学校の吹奏楽部が8月11日、横浜市で行われた第70回県吹奏楽コンクールの中学B部門(30人以内)で、最高賞の朝日新聞社賞を受賞。9月に水戸市で開かれる東関東大会へ進出を決めた。2年前に誓った目標の達成に、生徒たちは喜びをかみしめた。
昨年は新型コロナで中止となり、2年ぶりに無観客で33校が参加した同コンクール。宮内中は一昨年も出場し、鎌倉市立腰越中学校と同率1位だったが、惜しくも朝日新聞社賞を逃した。当時1年生だった部長の臼井仁菜さん(3年)は「先輩たちを見て、県大会で最高賞を取りたいと思っていた。コロナで練習も少なく大変だったが目標を達成できてうれしい」と話す。
雪辱を果たすため顧問の角美里教諭(27)が大会用に選んだのは、変拍子や連符が続く難曲「リコイル」(ジョセフ・シュワントナー作)。出場メンバーを2、3年生で編成し、今年4月から本格的な練習をスタートさせた。変拍子をものにするために取り入れたのは「口合奏」。リズムや音がどのパートと重なっているかを全員で理解するため、メトロノームに合わせて自分のパートを「タータ…」と歌いそろえる。指の動きや息に気を取られずに音楽づくりに集中できる方法だ。副部長の千葉奈々さん(3年)は「時間の制限がある中、どう仕上げるか難しかった。自分たちの録音を聞き課題を見つけ、音をかみ合わせることを心掛けた」と振り返る。また、コロナ下で大会経験がないまま2年生になった部員に、本番の緊張感を伝えようと一昨年の大会DVDを皆で鑑賞。士気を高め、思いつく練習法を自ら提案し取り組んできた。部員らは「本番は緊張せず楽しんで思いっきり演奏できた」と手応えを語る。
9月の東関東大会に参加する35校のうち、6校が最上位の東日本大会へと進める。副部長の吉田凛さん(3年)は「自分たちらしさをもっと追求して、宮内中の”リコイル”を作りたい。東日本へ進みたい」と話した。
また、区内からは市立玉川中学校も金賞を受賞し、東関東大会への出場を決めている。
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